ヒップホップの重厚なグルーヴと、K-POPの洗練された輝き。その二つが真正面から交差したとき、どんな音が生まれるのか。その答えが、アンダーソン・パークとaespaによる新曲「Keychain」である。
9度のグラミー賞受賞歴を誇るアンダーソン・パークは、音楽シーンのトップランナーであり続けてきた存在だが、今回はさらに一歩踏み込み、映画監督としてもデビュー。自身の初監督作『K-POPS!』と連動する形で、この楽曲を世に送り出した。同作は韓国・ソウルを舞台に、K-POPオーディションを背景に展開する父と息子の物語。音楽を通じて世代と文化を結び直すストーリーが描かれる。
韓国系とアフリカ系アメリカ人の血を引く彼にとって、異文化の融合はテーマであると同時にアイデンティティそのものだ。「Keychain」には、ヒップホップやR&B、ファンクといった彼のルーツが息づく一方で、aespaの持つK-POPならではのエッジと華やかさが大胆に注ぎ込まれている。その化学反応は鮮烈であり、ジャンルの境界線を軽やかに飛び越えていく。
アンダーソン・パークは今回のコラボについて「ワクワクしている」と率直な胸の内を明かし、aespaもまた「新鮮な視点でK-POPを見つめるプロジェクトに参加できたことが嬉しい」と語る。そこにあるのはビジネスライクな提携ではなく、純粋な創作意欲とリスペクトである。
「Keychain」はあくまで始まりに過ぎない。映画と音楽が絡み合うこのプロジェクトが、どこまでスケールを広げていくのか。ヒップホップとK-POPの融合が、次なるポップカルチャーの潮流を生み出す可能性は十分にある。今、この瞬間から新しい物語が動き出している。

【リリース情報】
Anderson .Paak, aespa 「Keychain (FROM THE FILM K-POPS!)」















