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ラジオ局だけに配られた“幻”の盤。ザ・クラッシュのベストが初の一般発売

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
ラジオ局だけに配られた“幻”の盤。ザ・クラッシュのベストが初の一般発売
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

1982年に米国のラジオ局向けだけに作られ、一般には売られなかったザ・クラッシュのプロモーションLP『The World According To The Clash』が、11月13日に初めて公式リリースされる。結成50周年を記念した企画で、日本盤CDには1982年の来日公演でラストを飾った「白い暴動」も収められる。(フロントロウ編集部)

DJのために編まれた“幻”のLP

この作品が生まれたのは、バンド最大のセールスを記録した『コンバット・ロック』の発売前。アメリカのラジオDJに向けて、それまでの代表曲と『コンバット・ロック』に入る予定の曲を組み合わせた特別編集盤として作られた。一般発売されなかったため、長くコレクターズ・アイテムとして知られてきた。

今回のリリースでは、当時のDJ用の盤に入らなかった「7人の偉人」「ブリクストンの銃」「スペイン戦争」が、バンドの意向で追加された。アートワークもバンド自身の手で全面的に新しくなっている。

『ザ・ワールド・アコーディング・トゥ・ザ・クラッシュ』パックショット
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

「ロック・ザ・カスバ」から「白い暴動」まで全12曲

収録曲は「ロック・ザ・カスバ」「クランプダウン」「トレイン・イン・ヴェイン」「新型キャディラック」「7人の偉人」「アイ・フォート・ザ・ロウ」「ブリクストンの銃」「スペイン戦争」「ロンドン・コーリング」「ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット」「ステイ・オア・ゴー」の11曲に、日本盤CDだけのボーナス・トラック「白い暴動」を加えた12曲。

1980年代初頭のニューヨークで広がり始めたヒップホップから着想を得た「7人の偉人」、スペイン内戦と当時のイングランドやアイルランドの政治的緊張を重ねた「スペイン戦争」など、バンドの音楽的な幅がわかる選曲だ。「ステイ・オア・ゴー」は全世界の累計ストリーミング再生回数が22億1,000万回を超えている。

フォーマットはCD、デジタル配信、限定オレンジ・ヴァイナルのLP(輸入盤)。CDとLPには特典ポスターが封入される。日本盤CDは3,080円(税込)で、解説・歌詞・対訳付き。

『ザ・ワールド・アコーディング・トゥ・ザ・クラッシュ』ジャケット写真
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

活動は5年余り、残したアルバムは5枚

ザ・クラッシュはジョー・ストラマー(ボーカル/ギター)、ミック・ジョーンズ(ギター/ボーカル)、ポール・シムノン(ベース)、トッパー・ヒードン(ドラムス)を中心に1976年に結成。1977年のアルバム『白い暴動』でデビューし、休みなくツアーを重ねながら『動乱』『ロンドン・コーリング』『サンディニスタ』『コンバット・ロック』と作品を発表した。

なかでも『ロンドン・コーリング』は、英NMEで「1970年代最高のアルバム」、米Rolling Stoneで「1980年代最高のアルバム」に選ばれた。バンドは1986年に解散し、2002年12月22日にはジョー・ストラマーが心臓発作で亡くなっている。2003年にはロックの殿堂入りを果たした。

2026年は結成50周年、2027年はデビュー50周年。今回のリリースは、その記念イヤーの幕開けにあたる。

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