NYで暮らす4人の独身女性たちの生活をコミカルに描き、おしゃれなファッションも話題となった大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』。

あのチュチュが大ブレイクしたオープニングシーン

 同ドラマのオープニングシーンでは、主人公のキャリー・ブラッドショーがピンクのトップスにホワイトのアイコニックなチュチュを着用してニューヨークの街を歩く。

 そして最後に、自身の広告が貼られたバスが水たまりをはねて、水しぶきを浴びてしまうというオチ。

画像: あのチュチュが大ブレイクしたオープニングシーン

世間を騒がせたあのチュチュの裏事情

 その時キャリーが着用していたチュチュこそ、ファンの間ではあまりにも有名な『SATC』を代表するファッションアイテム。

 フロントロウ編集部でもそのチュチュの衝撃の値段を特集して世間を驚かせたけれど、またもやオープニングに関する新事実が判明。

画像: Sex and the City opening Credits youtu.be

Sex and the City opening Credits

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今明かされる別バージョンのオープニングシーンの存在

 それはなんと、別バージョンのオープニングも制作されていたということ! しかもそこで個性的なファッションセンスを持つ主人公のキャリーが着用していたのは、チュチュ…ではなく、なんともシンプルなドレス。

画像1: 今明かされる別バージョンのオープニングシーンの存在

 このドレス、1998年に発表されたマークジェイコブスのもので、ランウェイでは今でも絶大な人気を誇るファッションアイコンのケイト・モスが着用して一世を風靡した。他にも当時の人気女優のウィノア・ライダーも着用して話題となっている。

画像2: 今明かされる別バージョンのオープニングシーンの存在

色もちがう!異なる演出のオープニングシーン

 さらに注目すべきは、その演出も微妙に異なっていること。
 ピンクのトップスとホワイトのチュチュという暖色の衣装が特徴的な本来のオープニングシーンでは、水たまりをはねたバスによって、水しぶきがキャリーに豪快にかかってしまうというもの。

 しかしお蔵入りとなった別バージョンでは、ブルー系の寒色を基調としたマークジェイコブスのドレスを着用したキャリーが、バスに貼られた広告を発見して、つまずくというなにか物足りなさを感じる演出。

 それもそのはず、別バージョンで使われいるマークジェイコブスのドレスを使用するには「水しぶきを浴びる演出」はNGだったよう。さらに予算の関係もあって、このドレスはお蔵入りとなった。

ファッションアイコンとして受け継がれる「SATCのチュチュ」

 けれどもこれが功を奏し、実際のオープニングシーンで使われたアイコニックなチュチュは、ファンのみならず、関係者の思い出にも深く刻まれるものとなった。
 『SATC』シリーズが終了した後、同ドラマの衣装を手掛けたスタイリストはあのチュチュの復刻版を作り、さらにキャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーもあのチュチュにインスピレーションを受けたドレスを販売している。

 もしお蔵入りとなったマークジェイコブスのドレスが起用されていたら、ドラマの域を超えて愛されているアイコニックなチュチュは生まれなかったのかもしれない。

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