アメリカ独身意識調査2017 LOVEの文字

Photo: シンクストック/ゲッティイメージズ

 「スマホの機種が古い」「画面が割れているスマホを持っている」そんなあなたは要注意。アメリカの恋愛シーンではこれがまさか、交際のチャンスを下げる要因になりかねない。

 独身の人を対象としたアメリカ最大の意識調査がおこなわれ、現代アメリカでの恋愛のアリ・ナシが判明。デジタル世代特有の結果が出たほか、昔から変わらない答えが返ってきた分野も!

 

スマホはしまって!

 初デートではスマホはしまった方が得策。 

 今回の調査で75%の独身男女が最大のNG行為としてあげたのが、「説明もなく携帯電話で通話すること」。さらに66%が「デート中のメール送信」、58%が「画面が見える状態でテーブルの上にスマホを置くこと」、57%が「デート中のメールチェック」に嫌悪感を抱いていると答えた。

 また、驚くべきことにスマホの機種や状態も恋愛に大きく影響するようで、過去1年間のデータを調べると、古い機種を持っている人は新しい機種を持っている人に比べてデート成就率が56%も低かったという。ちなみに古い機種にマイナス評価をするのは、女性の方が男性よりも多かった。

 さらに、画面が割れている場合や、キーボードのタッチ音をONにしている場合も、14%の人に不快感を与えているという。

 

ソーシャルメディアでの振る舞いにも注意

 現代ではソーシャルメディアの投稿も恋愛成就の確率を上げ下げする。

  アメリカでは58%の独身男女がフェイスブック上で不満を漏らす人を「魅力的ではない」と思っており、50%がソーシャルメディアでの投稿が多すぎる人にマイナス評価をしている。さらに今の時代、第一印象は会う前から決まっている人が約半数にのぼり、42%の人が「ソーシャルメディア上で見た写真」を通して相手の第一印象を得ていると回答。

 ソーシャルメディア以外で見ている相手の第一印象は、39%が文法の正しさ、37%が歯並びと笑顔、35%が洋服と答えている。

 

 半分以上の人がオンラインデートを利用していると答えた半面、「相手との関係が真剣なものだと気づいた瞬間はいつ?」という問いには、昔から一般的にある以下の答えが上位を占めた。

 「病気の時に看病した・してもらった時(87%)」、「カップルとして家族行事に参加した時(83%)」、「友達に存在を明かした時(82%)」、「一緒に旅行した時(79%)」、「両親に存在を明かした時(76%)」。

アメリカ独身意識調査2017 異性愛者カップル 同性愛者カップル

「フェミニスト」はモテる!

 フェミニズム(※男女の平等の権利を信じる行為)が盛んなアメリカでは、「成功していること」が女性の新たな魅力として受け入れられている。

 59%の男性がフェミニズムは「恋愛環境に良い影響を与えている」と答えており、38%が「女性起業家」は、想像力が豊かで、自信があり、大胆不敵な人が多いという点で魅力的だと回答。さらに71%の男性は、女性がデート代の割り勘を申し出る行為を魅力的だと思っているという。

 ほかにも、「女性からキスを求める(95%)」「女性からベッドに誘う(93%)」「女性の方から電話番号を聞く(95%)」「初デート後に女性から先に電話をする(94%)」などほとんどのアメリカ人男性が積極的な女性を好んでいる一方、実際にこれらの行為をおこなうと答えた女性は10~30%のみに留まった。

 

トランプ大統領が恋愛にまで影響

 さらに賛否両論を呼んでいるドナルド・トランプ大統領は成人男女の恋愛観にまで影響を与えており、44%の人がトランプ大統領に投票した相手には好感を持たないと回答。さらに、半分近い人が「投票に行かなかった」という理由をマイナス評価の対象としてあげている。

 

 今回の調査結果について、調査をおこなったアメリカ最大のオンラインデート会社マッチ・グループ北米CEOのマンディー・ギンスバーグ氏は、「今年は2人に1人が出会い系アプリでアカウントを作ったことがあると答えました。7年前に比べると凄まじい変化です。これは、出会い系サイトに対するネガティヴなイメージがなくなってきていることを示しています」と公式声明でフロントロウ編集部にコメント。 

 また、グループのアドバイザーを務めるヘレン・フィッシャー博士も、「フェミニストやフェミニズムに対する男性の意識がポジティヴなものに変わってきていることが分かりました」と答えた。

 アメリカの恋愛事情は、社会における変化に強く影響されながらどんどん進化している。

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