毎年この時期に恒例行事として行われるファッションウィーク。世界中のファッション関係者が一同に集まるイベントで、ある一人のモデルが注目を集めている。
世界が注目するモデル、ハリマ・アデン
今ファッション界から注目されているそのモデルの名前は、ハリマ・アデン。彼女は現在19歳で、イスラム教徒の女性が身に着ける「ヒジャブ」で髪を覆って様々なブランドのランウェイを歩いている。
ケニア生まれのミス・ミネソタ
ハリマはケニアの難民キャンプで生まれ、6歳の時にアメリカに移住。昨年のミス・コンテンストではミス・ミネソタとしてミネソタ州を代表し、「史上初めてとなるヒジャブを身に着けたミス」として、その歴史的な役割を称えられていた。
そして今年、満を持してラッパーのカニエ・ウェストが手がけるブランド、イージー(Yeezy)で初めてランウェイモデルを経験。「このヒジャブを被ったモデルは誰だ?」とファッション業界を揺るがせた。
所属事務所はジジやキャンディスと同じ
驚くことにハリマは、イージーでデビューしてから数日後に、ジジ・ハディッドやアレッサンドラ・アンブロジオ、キャンディス・スワネポールという人気モデルが所属するモデル事務所IMGと契約。
そしてすでに、元仏Vogue誌編集長のカリーヌ・ロワトフェルドが手がける雑誌CR Fashion Book誌の表紙も飾っている。
今季はすでに3回もランウェイに
そんなハリマ、今季のファッションウィークで多くのランウェイに起用されており、まさにひっぱりだこ状態。
イージーで始まったランウェイのキャリアは、アルベルタ・フェレッティ(Alberta Ferretti)や、マックスマーラ(Maxmara)のランウェイへと続き、その存在感をファッション界に示している。
「多様性」が反映されるファッションウィークに
今シーズンは、マイケル・コース(Michael Kors)がぽっちゃりモデルのアシュリー・グラハムを起用したことでも話題になるなど、ファッション界で「多様性」がキーワードになっていると感じるシーンが多くみられている。
ハリマの今後の予定はまだ発表されていないものの、これだけの注目度を持つ彼女、今後さらにファッション界を驚かすことにチャレンジしてくれそう。