日本時間の本日(27日)朝からロサンゼルスで催されている第89回アカデミー賞授賞式で、女優のダコタ・ジョンソンが、ファッションを通してトランプ政権のもと厳しい追及を受けている医療団体への支持を表明した。
グッチのクラッチに隠されたメッセージ
ベストセラー官能ロマンス小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の映画版で主演女優を務めるダコタは、オスカーの愛称で知られるアカデミー賞にて、ドレス、ヒール、クラッチをグッチ(Gucci)で統一。
プリーツのディテールが目をひくロングスリーブのハイネックドレスはグッチのコレクションでお披露目されたばかりのアイテムで、色はオスカー像を彷彿とさせる美しいゴールド。これに同じくゴールドのストラップヒールとクラッチを合わせた。ジュエリーはカルティエ。
そんななかスタイリストのケイト・ヤングが、ダコタがクラッチに医療団体「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)」のロゴマークである「PP」というピンバッジを着けてレッドカーペットを歩いたことをSNSで告白。
PPの意味とは
プランド・ペアレントフッドは人工妊娠中絶から避妊薬の処方や乳がん検査まで多くの医療サービスを提供しているNGO団体。
アメリカでは人工妊娠中絶は世論を二分する大きな問題で、「女性の選ぶ権利だ」と主張する擁護派と「殺人だ」と主張する反対派の間で平行線の議論が続いている。そしてプラント・ペアレントフッドは反対派が忌み嫌う団体のひとつとして知られている。
反対派であるドナルド・トランプ氏の大統領就任が決まってから、女性を中心に多くのセレブの間でプランド・ペアレントフッドへの寄付や支持が続いており、今回ダコタも、アカデミー賞という大舞台で支持を表明する形となった。