世界一のユーザー数を誇るインターネット検索サイトのグーグル(Google)が、2016年に海外で最も多く検索されたファッションに関する疑問の数々をランク付け。
そのトップ10が今年という1年を象徴していて、とても興味深いので紹介します!
1位
「Tシャツの袖の切り方は?」
古着のTシャツなどをリメイクして自分流にアレンジするのが流行した今年、最も多かったのがこの疑問。また、袖を切り落とすだけでなく、「えっ、そんなことろも?」というところをカットアウトするのも新鮮だった。
2位
「モデルになるにはどうすればいい?」
セレブ一家に生まれた2世モデルたちを筆頭に若手モデルが大活躍した2016年、「もしかしたら私/僕にもできるかも!」とこの疑問をグーグルに投げかけた若者が続出。
3位
「オートクチュールって何?」
セレブのレッドカーペット・ファッションなどのニュースを見ていると、よく登場するこの言葉。「一体何なの?」と調べる人が多数。オートクチュールとは、フランス語で「高級仕立て服」を意味し、一般に注文により作られるオーダーメイドの1点物の洋服のことを言う。
4位
「スキニーデニムとアンクルブーツのコーデ法は?」
ここ数年間、ロングブーツよりも断然人気がアップしているアンクル丈のショートブーツと、もはや流行に関係なく履けるボトムスの定番であるスキニーデニム。マンネリ化しがちな、この所持率の高いアイテム同士を組み合わせたコーディネートのお手本をネット上で探そうとした人が多かった。
5位
「白い服はいつから着ていいの?」
これは、夏の訪れへの節目とされる毎年5月のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)が過ぎてから白い洋服を身に着けるようにしようという、アメリカ特有の伝統的考えからきている疑問。また、秋の訪れを告げるとされる9月のレイバーデー(労働者の日)が過ぎたら白い洋服を着ないようにするという風習もあったものの、最近では秋冬でもオールホワイトコーデが流行ったりしているので、あまり気にする必要はないとされている。
6位
「フィットネスモデルになるにはどうしたらいい?」
ヘルシー志向がどんどん進化している欧米では、毎日のワークアウトで鍛え上げた身体をインスタグラムなどのSNSで公開している人が多数。せっかく頑張ってトレーニングしたので、「これをなんとか仕事にできないか?」と考える人が多いよう。実際には、プロのトレーナーがモデルとして活動することが多く、トレーニングの様子などを公開している。
「F.I.T.(Fitness Inspiration Transformation)」というワークアウト法を提唱している人気フィットネスモデルのエミリー・スカイ。
7位
「BOHOって何?」
音楽フェスなどでよく見かける、民族調のディティールを取り入れたロマンチックで開放的な「ボヘミアン風スタイル」を意味するBOHO(ボーホー)。ファッション誌などではよく目にするものの、実際どういう意味なのかと興味を持って調べる人が多いよう。
セレブで言うと、女優のヴァネッサ・ハジェンズが得意とするのがこのBOHOスタイル。民族調のプリントや小物、ゆったりとしたエアリーなシルエットなどが特徴。
8位
「90年代の人々はどんなものを着ていた?」
今年注目された90年代ファッションのインスピレーションを求めて、この疑問を検索した人が急増。この時代には、今年トレンドとしてカムバックしたチョーカーやリメイクGジャン、スリップドレスなどがブームとなっていた。
9位
「ヒッピー風のファッションってどうやればいいの?」
7位にランクインしたBOHOスタイルと同じく、音楽フェスに着ていくファッションを決める際によく検索されたのがこの質問。「ヒッピー」とは1960年代後半に伝統や制度などの既成の価値観に縛られた生活への反抗心から若者の間で生まれたムーブメントで、フェスの開放的な雰囲気にぴったりなことから人気となっている。
10位
「ファッションデザイナーになるには?」
ラッパーのカニエ・ウェストやシンガーのリアーナ、モデルのジジ・ハディッドなど、数々の有名セレブが大手ブランドとのコラボでデザイナーデビューを果たすなか、「自分もファッションデザイナーになりたい」と夢を抱く若者が急増。この疑問は毎年多くの人に検索されているものの、今年初めてトップ10入りを果たした。
今年のファッション・トレンドや世間のムードをバッチリと写しだすことになった、この素朴な疑問ランキング。来年は一体どんなワードやフレ―ズが検索されるのだろうか?
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/Ayumi Nakazawa、 スプラッシュ/アフロ、 ニュースコム、Instagram