MJ役を理由に論争に
今年の8月、The Wrap誌が『スパイダーマン』最新作での女優兼シンガーのゼンデイヤの役は、メアリー・ジェーン・ワトソン(通称MJ)であると報道。公式発表ではないものの、原作で白人の設定であるMJをアフリカ系アメリカ人の彼女が演じるという報道に対して、一部で反発が起こった。
そんな彼女への批判に対し、『スパイダーマン』原作者のスタン・リーや、映画監督のジェームズ・ガンが、キャラクターを演じるうえで「肌の色は問題ではない」と反論するなど、問題となっていた。
この騒動をゼンデイヤはどう思っているのか?
オーバーに反応しすぎ
MJ役をめぐり論争が起こっていることについて尋ねられたゼンデイヤは、「みんな何にでも反応しすぎだと思うわ」と、世間の反応についてThe Hollywood Reporter誌でコメント。
さらに、「みんな勝手に騒ぎ立てて、反応しているって感じね」と付け足しつつも、「もちろん、まだ(白人以外が演じることを受け入れる)準備が出来ていないって理由とかで、怒る人たちがいるのも分かるわ」と、騒ぐ人がいることも理解出来ると語った。
そのうえで彼女は、「あなたが、どのアメリカに住んでいるのかは分からない。でも私が見たところでは、外に出てNYの街を歩いているとたくさんの人種の人を見かけるし、そんな現実の世界をとても美しいと思うわ」と、自身の意見を表明。
続けて、「そんな風に(アメリカという国は)見えているべきだし、それこそが目に映し出されているものよ。だからとにかく、(その事実を)乗り越えればいいのよ」と、様々な人種が共に生きているという現実を受け入れるべきだと述べている。
私のキャラは「ロマンチックじゃない」
またThe Hollywood Reporter誌はゼンデイヤに対し、「あなたのキャラクターは主人公のピーター・パーカー(スパイダーマン)と恋愛関係になるの?」と、気になる役柄について質問している。
そんな質問にゼンデイヤは、「いいえ(笑)。私のキャラクターはロマンチックじゃないから」と、作品内で自分の役とピーターの恋愛は描かれないと否定。
さらに自身のキャラクターについて、「すごくそっけなくて、厄介で、知的な性格かな。彼女はとても賢いから、『私の頭脳はあなた達よりもはるかに先を行っているわ。あなたたちは私のレベルに達していないの』って感じで、人と話す必要性を感じていないの」と、説明した。
しかしそんな役を気に入っているそうで、「彼女はすごく変なんだけど、私にとっては、彼女はすごく奥深くてクールなの。彼女はいつも何かを考えているし、いつも何かを読んでいるわ。そういうのが好きなの」とコメント。
そのほか、「あとは、髪の毛をセットしたりメイクしたりしなくていいところも好きなの」と、あまり化粧はせず地毛のカーリーヘアのままで役柄を演じていることも明かした。
『スパイダーマン:ホームカミング』は全米では2017年7月7日、日本では8月11日から公開予定。