好評のため、昨シーズンに引き続き、2017年の春夏コレクションも発表されることが決定した人気ブランドTommy Hilfigerとモデルのジジ・ハディッドのコラボコレクション。
ジジのカリスマ的人気に後押しされ、現在世界中で大ヒット中の同ラインの誕生に、意外な秘話があったことを同ブランドのデザイナーであるトミー・ヒルフィガー氏が明らかにして世間を驚かせている。
あるランウェイでの裏話
フィルフィガー氏は先週公開された米ヤフー・スタイルの動画インタヴューの中で、ジジにまつわる2015年の秋冬コレクションのランウェイでの裏話を披露。
ジジが同コレクションでオーバーサイズのポンチョを着用した理由について、「実は、うちのブランドのキャスティング・ディレクターが『ジジは他のモデルたちと比べてあまり背も高くないし、ヤセていないから周りから浮いてしまう』と言い出して、ジジには結局体のラインを全部隠すような赤いポンチョを着てもらうことになったんだ」と明かした。
ジジは「モデルとしては太りすぎ」?
身長178㎝/体重57㎏と、スタイル抜群で申し分のない体型のジジだけれど、ランウェイを歩くモデルの平均と言われる、身長175㎝~180㎝/体重48kg~58㎏という数値と比べると、驚くことに、許容範囲ギリギリの体型。
そのことで、以前から一部の人々から「トップモデルにしてはちょっと太りすぎ」とバッシングを受けることも…。
SNSに寄せられる心無い言葉の数々に対し、ジジは自身のインスタグラムに長文メッセージを投稿して反論したこともあった。
「私は他のモデルたちと同じような体型ではないけど、努力してるし、自分に自信を持ってる。これまでハイファッションの世界では受け入れられなかったような体型のモデルの代表としてファッション界の変化に貢献したい」(一部抜粋して翻訳)と語っていた。
ジジが着用したアイテムに大反響
ヒルフィガー氏は「ジジの体型を隠そう」というキャスティング・ディレクターの判断には納得がいかなかったと言うものの、結局、ジジががランウェイで着用した例のポンチョは大ヒット。同コレクション中で最も好セールスを記録したアイテムとなった。
このことをキッカケに、彼女のカリスマ性に目をつけたヒルフィガー氏は「ぜひ彼女にコラボコレクションをデザインしてもらおう」とジジとの契約に乗り出したという。
「細ければ細いほど美しい」というファッション界の常識を覆し、時代とともに変化する女性像を身をもって表現しようとしているモデルの1人であるジジ。
そんな彼女の輝きは、オーバーサイズのポンチョでは隠せなかったばかりか、大手ブランドとのコラボ契約という新たなチャレンジへの第一歩までも引き寄せていた。