【フロントロウ編集部】
イギリスの映画館がアカデミー賞で起きた世紀の発表ミスをなんとも面白い形で皮肉って大きな話題を集めている。
『ムーンライト』の上映で『ラ・ラ・ランド』
日本時間2月27日に催されたアカデミー賞授賞式で起きた、「作品賞」の発表ミス。本来の受賞者だった映画『ムーンライト』の代わりに『ラ・ラ・ランド』の名前がアナウンスされてしまい、『ラ・ラ・ランド』制作陣が受賞スピーチを行っている最中に間違いが発表されるという、89年のオスカーの歴史で最悪のアクシデントが起きてしまった。
そんななか今週、ロンドンの映画館リオ・シネマのスタッフが、『ムーンライト』の上映中にこの騒動を皮肉ったイタズラを観客にしかけた。
そのイタズラとは、上映の冒頭で『ムーンライト』ではなく『ラ・ラ・ランド』の映像を流すというもの。
『ムーンライト』 Photo: A24/PLAN B ENTERTAINMENT / Album /Newscomリオ・シネマのマネージャーは、「観客がジョークの意味を理解してくれなかったら大変なことになっていたけど、幸運なことに、みんな理解してくれた」とMetro紙にコメント。
続けて、「『ラ・ラ・ランド』の予告編のスタート部分を上映したんだ。明らかに映画のオープニングっぽくないから、観客は『ちょっと待って何かおかしいぞ』って感じだったよ。そこで上映を止めて、間違いを犯したふりをして、『ムーンライト』の映像を流したんだ。会場中から拍手喝采があがり、みんな楽しんでくれたみたいだよ」と語った。
一歩間違えればクレームがきていてもおかしくない、なんともハイリスクハイリターンなイタズラ。しかし観客の反応からして、「ドッキリ大成功」と言える。