チャンス・ザ・ラッパー Chance the Rapper シカゴ公立校に1億円寄付Photo: スプラッシュ/アフロ

【フロントロウ編集部】

 23歳にして大手レーベルに所属することなく自力でグラミー3冠に輝いて業界の異端児として注目されているラッパーのチャンス・ザ・ラッパーの男前すぎる行動が称賛されている。

 

シカゴの公立校に1.1億円を寄付

 チャンスは米イリノイ州シカゴ出身。シカゴでは公立校が深刻な財政難に悩まされており、昨年12月には州からの約240億円の救済案が却下されたばかり。

 この現状に苛立ったチャンスはこの案を却下したブルース・ラウナー州知事と面談したものの、知事があいまいな返事を続けたため、だったら自分がやってやると次のツアーの先行収益である約1.1億円を寄付することを決意。

 さらに資金集めプロジェクトを立ち上げ、約1,000万円の寄付が集まるごとに自身のNPO団体を通してさらに約100万円を寄付すると発表した。

 ちなみにチャンスは3日の金曜日に知事と面談し、週明けの月曜日6日の記者会見で寄付とプロジェクトを発表するという驚異の行動力を見せた。

 

会見で知事を批判

 プロジェクトの発表のためにシカゴの学校で記者会見を開いたチャンスは、「きちんと仕事をしてくれ」「子供を政治の人質にするな」と、ラウナー州知事を批判。

 同時に、「知事が行動を起こさないことに苛立ちを感じているが、僕はシカゴが誇る最大の財産である子供たちを支援することをやめない」と語って、約1.1億円の寄付と資金集めプロジェクトの展開を発表。

 チャンスが「100万ドル(約1.1億円)を寄付する」と発言した瞬間には、集まった記者からは驚きの声があがり会場に拍手が起きた。

 

目標額は240億円 

 チャンスが資金集めプロジェクトの目標額として掲げるのは、州が却下した救済額と同じ約240億円。行政がやらないなら自分たちでやってやるという考え方と行動力は、大手レーベルに属さず慣例にとらわれない形で活動しているチャンスらしいやり方。

 シカゴの公立校に対する資金集めプロジェクトはチャンスのNPO団体ソーシャルワークス(SocialWorks)でおこなわれており、すでにミシェル・オバマ前米大統領がプロジェクトに関するツイートをするなど、セレブたちも支援者として名乗りを上げている。

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