【フロントロウ編集部】
昨年のオリンピックで、水泳のスター選手マイケル・フェルプスの体に残ったナゾの丸い跡が話題になったのを覚えているだろうか。
これは、東洋医学では「吸い玉」とも呼ばれる治療法「カッピング」によるもので、真空状態にしたカップを使って、吸盤のように肌を吸い上げることで疲れをとったり、デトックスしたりする効果がある。
マイケル・フェスプルなどのアスリートをはじめ、ジャスティン・ビーバーや人気女優のグウィネス・パルトロウといったセレブの間で流行し、話題になった。
体に残った赤い丸の跡が話題になったそんななか、今海外で注目を集めているのが顔にカッピングをする「フェイスカッピング」。人気モデルやセレブを手掛けるフェイシャリストたちが、こぞって取り入れていることで人気に火がついている。
フェイスカッピングは、カップを使って顔の排出リンパ節を軽く吸引することで、皮下の新陳代謝を促進。くすみの原因となる血流の低下や老廃物の停滞、顎まわりのむくみなどを改善し、若々しく透明感のある素肌へと導いてくれるので、新たなエイジング美容法としても注目されている。
気になるのは、あのカッピングならではの丸い跡だけれど、フェイスカッピングは体に行うカッピングのように一箇所を強く吸い付けるのとは違い、肌の上を流すように吸い付けていくので、丸い跡が残る心配は無用。
次に続く>>フェイスカッピングはモデルの新常識
ランウェイの前にはフェイスカッピング
人気モデルのミランダ・カーやイリーナ・シェイク、リンジー・エリンソンなど、多くのトップモデルを担当するフェイシャリストのイルディ・ペッカーも、フェイスカッピングを取り入れている美容家の一人。「カッピングは即効性があって、瞬時に輝かしい肌を手に入れられるわ」と話す彼女は、クライアントのモデルがランウェイの出演前にフェイシャルケアを求めてきたら、カッピングを勧めるそうで、モデルたちもとても気に入っているそう。
前回のヴィクシーショーを歩いたイリーナ
また、先日リアリティスターのキム・カーダシアンが自身のインスタグラムで、フェイスカッピングをしてもらったと明かしたカリスマ・フェイシャリストのジェイミー・シェリルは、米ハリウッドレポーターのインタビューで「人は顔の筋肉も体の筋肉と同様に、普段からよく動かしているの。筋肉の凝りをほぐすためにもフェイスカッピングは効果があるのよ」と話している。
疲れがたまってこわばった顔の筋肉を和らげることで、リラックス効果が生まれるだけでなく、シワやたるみの改善にも一役買ってくれるという。
キムがフェイスカッピングのツール画像を投稿
セレブ御用達フェイリストが声をそろえて大プッシュするフェイスカッピングは、これからブームが来る予感。東洋医学からアプローチされている治療法だけに、実は日本でもわずかながらすでに行っているエステや医院もあるので、探せばいち早い体験もできるかも。