FRONTROW

嫌がる乗客を無理やり引きずり降ろし「流血」させたユナイテッド航空、セレブ界でも炎上

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
嫌がる乗客を無理やり引きずり降ろし「流血」させたユナイテッド航空、セレブ界でも炎上
Closeup airplane passenger with passports and boarding pass and pink baggage in an airport lounge. Young woman in international airport walking with her luggage.

米ユナイテッド航空のスキャンダルが止まらない。

 米時間の日曜日、シカゴ発ルイビル行のユナイテッド航空機内でセキュリティスタッフが「オーバーブッキング(定員超過)」を理由に男性乗客を無理やり引きずり降ろして顔面流血のケガを負わせた事件を受けて、セレブを含め全米中から批判やボイコットの声が集まっている。

他の乗客が「やめてあげて!」と叫ぶなか

 ユナイテッド航空は約4万4,000円とホテル代金の支払いを提示したうえで、別の便へ振り替え搭乗してくれる乗客を4名募った。しかしこれにイエスと言う乗客が現れなかったため金額を約8万8,000円に上げたがそれでも全員がノーと言ったため、機内から降ろす乗客4名をランダムで選ぶことに。
 最初の2名は素直に指示に従ったが、次に選ばれたアジア人カップルの夫の方が降車を拒否。男性は自身は医師であり翌朝に手術があると説明したという。
 するとユナイテッド航空に呼ばれて集まった3名のセキュリティスタッフが、男性を強引なやり方で立ち上がらせ、顔をぶつけて血を流すのも気にせずに床を引きずって男性を機内から降ろしにかかった。
 乗客たちがSNS上にアップした動画には、周囲から「なんてことするの!」「やめてあげて!」という声があがっているのが聞こえる。

セレブリティも多く反応

 ユナイテッド航空での一件は飛行機をよく利用するセレブ界でも大きな注目を集めている。

 ディズニー・チャンネルの女優であるゼンデイヤは「がくぜんとしているし、反感を覚えているわ。あってはならないことでしょ」とツイート。

 映画『チアーズ!』のガブリエル・ユニオンは「やば…」とひと言。

 映画『美女と野獣』のジョシュ・ギャッドは「先週ユナイテッド航空を利用した自分としては、このツイートを病院のベッドからしていないことを嬉しく思う」と語った。

 さらにモデルのカルーシェ・トランは「男性が引きずり降ろされるあの動画を見た今は、一生ユナイテッド航空は使わない」とツイート。

 ドラマ『スタートレック』や『HEROES』で知られるジョージ・タケイは事件を受けてユナイテッド航空に対するボイコットの声が増えている件に触れて「これからはオーバーブッキングの心配はなさそうだね」と皮肉った。

ユナイテッド航空CEOが陳謝

 事件を受けて、ユナイテッド航空のCEOオスカー・ムニョス氏は声明でこうコメント。

 「ユナイテッド航空は今回の件に困惑し動揺しています。便の振り替えをお願いした乗客に謝罪させてください。迅速に当局と協力し、社内で詳細な調査を行います。今回の一件に関して、男性乗客に直接コンタクトを取り解決を目指したいと思っています」

 一方、事件に関わった3人のセキュリティスタッフのうち1人はすでに停職処分を受けていると報じられている。

 さらに、オーバーブッキングが起きた原因はユナイテッド航空が満席の便に職員4名を乗車させようとしたからだったと言われており、それが批判に拍車をかけている。

 ユナイテッド航空は先月にも服装を理由に搭乗を拒否した一件がネット上で拡散して大炎上したばかり。ちょうどその一件の熱が冷めた時だっただけに、ダメージは大きい。

MORE

FEATURE

RECCOMEND