Photo: ゲッティーイメージズ,スプラッシュ, Instagram/ Alicia Keys
先週日曜日(8月22日)放送の米オーディション番組「ザ・ヴォイス」に、過去にグラミー賞を15回受賞した経験もある実力派シンガーのアリシア・キーズが、すっぴん姿で出演して話題になっている。

画像: 他の出演者らがドレスアップして出演するなか、アリシアはノーメイクのすっぴん顔に髪には藍染めのターバンを巻き、大き目サイズのフープピアスを足しただけというスタイルで登場。

他の出演者らがドレスアップして出演するなか、アリシアはノーメイクのすっぴん顔に髪には藍染めのターバンを巻き、大き目サイズのフープピアスを足しただけというスタイルで登場。

画像1: Instagram投稿の投稿者: Alicia Keysさん 日時: 8月 13, 2016 at 5:51午後 UTC www.instagram.com

Silly vibes with my sis @MileyCyrus

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Instagram投稿の投稿者: Alicia Keysさん 日時: 8月 13, 2016 at 5:51午後 UTC

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今回でシーズン11となる同番組の審査員を務めるアリシアは、別の収録日に撮影された共演者のマイリー・サイラスとのオフショット動画にもノーメイクで登場。マイリーと比べるとすっぴんなのが一目瞭然。

 デビュー以来、他の女性セレブたちと同様にバッチリ・メイクでレッドカーペットなどに登場していたアリシア。

 そんな彼女が、視聴者数1000万世帯越えという、リオ・オリンピックの特集番組にも匹敵するほどの高視聴率を叩き出した国民的人気番組に、素顔で出演した理由とは?

画像: 2015年にレッドカーペット・イベントに登場したアリシア。このときは、濃いめのアイメイクに真っ赤なリップという攻めメイクだった。

2015年にレッドカーペット・イベントに登場したアリシア。このときは、濃いめのアイメイクに真っ赤なリップという攻めメイクだった。


すっぴんでのテレビ出演に込められたメッセージ

画像: BETアワードのレッドカーペットにもノーメイクで登場したアリシア。

BETアワードのレッドカーペットにもノーメイクで登場したアリシア。

 その疑問を紐解くカギは、彼女が数か月前に米ウェブマガジン「Lenny」に寄稿したエッセイにあった。彼女は文中で、こう語っている。

 ある日、新しいアルバム用の曲を書くにあたって、私がウンザリしていることをリストアップしてみたの。そのなかに「女性たちが世の中のステレオタイピング(決めつけ)によって洗脳されすぎている」っていう項目があったわ。

 「ヤセていなくちゃいけない」、「セクシーじゃなくちゃいけない」、「男性にとって魅力的じゃなくちゃいけない」、「完璧じゃなくちゃいけない」…女性を悩ませるそういう思い込みに嫌気が差していていたの。

 私だって以前はメイクをしないで家を出るなんて考えられなかった。「もしすっぴんで出かけて、街でファンに写真をお願いされたらどうしよう?それをネット上に投稿されたらどうしよう?」っていつも不安だった。

 でも、気が付いたの。メイクによって本当の自分を隠すのはやめようって。

 素顔を晒すことで、自分の考え方や心、夢や抱えている苦しみ、人間としての成長も、すべてさらけ出してみようと思ったの。

―アリシアがLennyに寄せたエッセイからの抜粋


 この言葉の通り、アリシアは、今年に入ってからすっぴんもしくはほとんどノーメイクの状態で公の場に登場することが多くなった。さらに、今年5月にリリースされた今後発売予定の最新アルバムからの先行シングル「イン・コモン」のMVにも全編すっぴんで出演している。
画像: 先月開催された、ヒラリー・クリントン氏が米大統領候補に正式指名された民主党大会でも、アリシアは大勢の観客たちを前にノーメイクでパフォーマンスを披露した。

先月開催された、ヒラリー・クリントン氏が米大統領候補に正式指名された民主党大会でも、アリシアは大勢の観客たちを前にノーメイクでパフォーマンスを披露した。

 もちろん女性たちが自分のモチベーションをアップするために、メイクをしてキレイになることには賛成だけれど、他人に認められたい一心で「自分を隠すためのメイク」をすることには反対だというアリシア。

 たくさんの人々の注目を集める場所にあえて素顔で現れることで、彼女は自分自身の身をもって、世の中の女性たちに本来の自分の姿を受け入れ、自信を持つことの大切さを伝えようとしている。

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