衝撃的すぎる事件に数多くのミュージシャンやハリウッド・セレブたちが動揺を隠せない様子でコメントを寄せるなか、クリスティーナと友人で、彼女を自身のツアー公演のオープニングアクトとして起用して一緒にパフォーマンスをした経験もあるシンガーのセレーナ・ゴメスが現在開催中のワールドツアー公演のステージで彼女へ向けた追悼パフォーマンスを行った。
この日、クリスティーナの事件を受けて、マイアミでの公演前に予定されていたミート&グリートを急遽中止したセレーナは、彼女の突然の死を受け入れられない様子でステージ上で何度か涙。
「しっかりと信念を持って生きていた彼女にこんなことが起きてしまうなんて、理解できないわ」とクリスティーナを悼む言葉を述べたセレーナは、ときおり声を詰まらせ涙を流しながら彼女に捧げる曲として「ノーバディ」を歌った。そのときの動画を会場に居たファンがツイッターで公開。
じつは、クリスティーナのマネージメントを手がけていたのはセレーナの継父で、2人は家族ぐるみで仲が良く、セレーナは「クリスティーナが14歳のときに、その才能に惚れ込んだ私と私の両親は彼女とアーティスト契約をすることを決めたわ」と彼女のシンガーとしての将来性に期待し、応援していた。それだけに、クリスティーナの死はセレーナの心に深い傷を残したに違いない。
クリスティーナ・グリミー銃殺事件とは?
米人気オーディション番組『ヴォイス』出身のシンガー、クリスティーナ・グリミーがフロリダ州オーランドでのライブ公演後のミート&グリート中にファンたちの目の前でストーカー男性により銃撃され、死亡した事件。
犯人のすぐ後ろに並んで順番待ちをしていたファンの目撃証言によると、他のファンたちにしたのと同じように両腕を広げて彼を迎えようとしたクリスティーナに対し、犯人男性は非情にも銃を撃ち放ったという。
彼女のサポートスタッフを務めていた兄がすぐに男性を取り押さえたものの、その後男性は手に持っていた銃で自殺。クリスティーナは病院に緊急搬送されたが、そのまま息をひきとった。
ファンとの距離を縮め、直接ふれあって感謝を伝えることを目的に、多くのアーティストたちが実施しているミート&グリート。
今回のクリスティーナの事件をきっかけに、これからのファンとの交流のあり方を考え直すアーティストも少なくはないだろう。