イタリアで水面から伸びた手がホテルを支えているという不思議な様子が目撃された。一見おもしろいオブジェに思うが、この作品に込められたメッセージとは?

 水の都として知られるヴェネツィア。地球温暖化による海面上昇の影響で近い将来、町が沈むとも言われているヴェネツィアに突如現れた大きな手。
 5つ星ホテルであるカサグレドホテルを支えるこの巨大な手は、イタリア人アーティストのロレンツォ・クインによって制作され『サポート』と題された作品だった。

画像: 水面から巨大な手が!あなたはこの「手」に込められたメッセージに気付ける?

この作品に込められた意味とは

 ロレンツォが自身の息子であるアンソニーの手形をもとに作ったこの作品。
浸水した建物を水面から伸びた手が支えているようにも見えるこの作品には、地球温暖化が進む前に適切に動かなければいけないという意味が込められている。
 自身のインスタグラムでは、「ヴェネツィアにある『サポート』は気候変動によって危機に直面しているすばらしい都市を支えているんだ。僕の作品によって世界的な災難に直面していることに注目してくれればと願うよ」とコメント。

制作過程も公開

 ロレンツォは、『サポート』の制作風景をインスタグラムで公開。別の場所で作られた約9メートルもある巨大な手をボートで運び、水面にセットするのはそう簡単ではなく、作業は1日で終わらなかったと語っている。

 5月13日から開催されているヴェニス・ビエンナーレのために制作されたこの作品。11月26日まで展示されているので、現地を訪れる機会があればぜひそのパワーを感じてきて欲しい。

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