名作『ハリー・ポッター』の作者であるJ.K.ローリングが、あるツイッターユーザーの発言に激怒。相手をアンフォローしたと明かし、14本もの連投ツイートでその理由を説明した。

 ツイッターを使って一般人との意見交換をよく行っている、『ハリー・ポッター』の作者J.K.ローリング。ドナルド・トランプ米大統領を「ちっぽけな男」と呼ぶなど、政治的な発言も多くしている。

 母国イギリスのテリーザ・メイ首相のやり方も批判しているが、今回はそんなメイ首相を批判したツイートに激怒。J.K.ローリングが、今回に限ってメイ首相を擁護したわけとは?

画像: テリーザ・メイ英首相。

テリーザ・メイ英首相。

「女性である事に対して屈辱感や恐怖心を与えようとしている」

 J.K.ローリングは14本ものツイートを連投し、こう綴った。

個人的に賢くて面白いと思っていた男性をたった今アンフォローした。彼がテリーザ・メイを淫売女と呼んだから。

女性と意見が合わない時にそういった古ぼけた汚い言葉を使う事しかできないなら、あなたも、あなたの政治観も、どうでもいいわ。女性にイラっとくるたびに下品で屈辱的な言葉を使って、女性蔑視な行動を取って、そして勇敢ぶる"自称リベラル”な男性たちには嫌気がするわ。

リベラルでクールな男性さん、意図的であろうがなかろうが、こういった行為は、女性に暴力的なポルノ画像を送ったり、女性をレイプすると脅したりして、世間やネット上で女性を政治や公の場から追い出そうとする人たちと変わらないのよ。

「嫌な女」「淫売」「レイプ」「レイプできないほど醜い」「レイプされるべき」「レイプされて殺されるべき」。私の知る女性は誰もが、公の場で意見した時にいずれかの暴言を一度は受けているわ。こういった行為は、女性である事に対して屈辱感や恐怖心を与えようとしているの。黒人または同性愛者だった場合にこれがどれだけひどくなるかは、ダイアン・アボット(※英下院初の黒人女性議員)やルース・デイビッドソン(※スコットランド保守党の党首、同性愛者である)に聞くといいわ。

女性であることに構造上の欠陥はないの。女性に対して不快感を持った時に相手を女性器の類語で呼んだり売春婦と比べたりするなら、言い訳はやめて堂々と認めなさい。あなたはリベラルじゃないわ。

画像: 「女性である事に対して屈辱感や恐怖心を与えようとしている」

 J.K.ローリングのツイートはすでに数万回以上リツイートされており、その多くがツイートの内容を称賛するものとなっている。一方で「売春婦と比べたり」と語ったことに対して「売春婦は他の女性よりも劣っていると言うのか?」と一部でバッシングを受けているが、これは「売春婦ではなくそれを否定的な意味合いで使う人を批判しているだけ」と擁護されている。

 ちなみに問題のツイートをしたのはスコットランド人の某作家で、彼はJ.K.ローリングに「僕が悪かった」とひと言ツイート。ただ、最初のツイートは現時点でも削除していない。

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