女性としての強さを感じさせてくれる18歳、デイヤ
自立することや意見を持つことの大切さを教える両親のもと育ったデイヤがデビューアルバムに選んだテーマは、「エンパワーメント」。
アルバム初のシングル「ハイド・アウェイ」では理想を高く持つことを歌い、次にリリースした「シット・スティル、 ルック・プリティ」では男性のアクセサリー的存在にならない女性がテーマに。フェミニスト旋風に押されて「女性らしさ」が新たな局面に突入している現代において、デイヤの曲は若い女性の新しいアンセムとしてバツグンの支持を得ている。
音楽界はまだまだ男性主導の業界であることは確かだから、私たちの力で近い将来、変化をもたらすことができればいいなって願っている。-デイヤ、フロントロウ編集部にコメント
ヒットチャート席巻したあの曲でグラミー賞を受賞
そんなデイヤ、じつはすでに音楽界の最高峰であるグラミー賞を受賞している。
デイヤの曲「ハイド・アウェイ」を聴いた人気DJデュオのザ・チェインスモーカーズの誘いで完成した「ドント・レット・ミー・ダウン」が、全米3位の大ヒットを遂げ、2017年のグラミー賞にて最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞。
デイヤは受賞直後に、「これによって高い水準を期待されることは分かっている。でもそのチャレンジを受ける準備はできているわ」と、かっこよすぎるコメントをして話題になった。
デビューアルバムの3つの魅力
7月5日(水)に日本発売されたアルバム『シット・スティル、 ルック・プリティ』の魅力を、曲のテーマやリリックと共に紹介します。
①女性に自信を与えるフェミニストソングがいっぱい
黙って座っている女子じゃない!「シット・スティル、ルック・プリティ」
アルバム全体の方向性を決めたという同曲のタイトルは、「大人しく座って、可愛くしていなさい」という意味。「女性はあまりガツガツしないで可愛らしく」という古風な考え方を、見事なリリックと力強い歌声でばっさりと切り捨てている。
あなたは9時5時の仕事に精を出し/立派なマイホームと美人妻を理想に描く/でもおあいにくさま、私じゃ夢は叶わない/私が望んでいないから/ただじっとして、可愛くいるだけなんてイヤ
イイ男子はどこに隠れているの?「ハイド・アウェイ」
15歳の頃から本格的に曲作りをはじめたデイヤが17歳の時に初めて他のソングライターとのセッションで完成したファーストシングルが、最終的に米TOP25にランクインしたこの曲。「一般的なこと」に疑問を投げかけ、初のシングルからデイヤらしさ全開!
どうやら男の子が好むのは、何でもすぐバラしちゃう女の子/自慢話ばかりして落とそうとする/だけど私が出会いたいのは、本気で追う気がある男の子/かける時間を惜しまないような
②10代のリアルな気持ちを歌ったミレニアル・アンセムも!
私たちは型にハマらない「ウィー・アー」
若さを理由に音楽界で下に見られることもあるとフロントロウ編集部に明かしたデイヤ。しかし「若くて、オープンマインドで、何もかも私にとって新鮮であるからこそ、新しい視点を、若者ならではの視点を反映させられるはず」と語るデイヤの曲には、そんな10代のパワフルさを感じる曲が多い。「ウィー・アー」はそれを代表する10代のアンセム。
私達は、私達は/自分らしく生きる、自分らしく生きる/自由にさせて、忠告しておくけど/私達は止まらない、止まらない
批評してくる人をバッサリ「トーク」
みんなと同じじゃないから「変わっている」とウワサされることをクールにかわす「トーク」は、他人にウワサ話をされたり批評を受けたりすることが増えたSNS世代らしい切り口。大流行中のカニエ・ウェストのブランドのことなど、イマドキな話題もアリ。
どっちみちみんな言いたいことを言う/なら提供してあげる/話のネタを提供してあげる/どうでもいいの/じろじろ見られようと、注目されようと/なら提供してあげる/話のネタを提供してあげる
③恋愛ソングもこびない・ぶれない!
デイヤらしい失恋ソング「バック・トゥ・ミー」
今回のアルバムはトロピカルハウスやエレクトロなどダンスポップの曲が多いけれど、「バック・トゥ・ミー」は美しいメロディをバックにデイヤがスモーキーヴォイスで魅せる一曲。失恋ソングながらも、相手にこうして欲しいと歌うのではなく自分はこうすると歌うところに、つねに主導権を持つというデイヤ道が垣間見える。
自由にしてあげる/LOVEなんて、あなたはなぜ言ったの/私じゃ不足と分かっていたくせに/
私をすっかり粉々にした/でも、もうさせない/私の元に、あなたを舞い戻らせ続けない
ちょっぴりセクシー、でも安売りはしない「サースティー」
ちょっぴりセクシャルなトーンの「サースティー」。女性だからってリードされる役に回らない、押しが強いことを恥だとは思わない、そして決して自分を安売りしない。恋愛観でも自立しているデイヤの気持ちがあふれた一曲。
ボーイ、あなたは私が欲しくて喉が渇きすぎ/お願いしてもキスはお預けよ/ゲームをプレイしたいなら/少しばかりスペースをちょうだい/そしたら味見をさせてあげるかも/でも、あなたは私が欲しくて喉が渇きすぎ
未来のポップシーンを引っぱっていくこと間違いなしのデイヤ。7月5日(水)にはアルバム『シット・スティル、 ルック・プリティ』を日本でリリースして日本デビューを果たした。
そして2017年8月には、サマーソニックへの出演で来日を果たす。2016年末に初来日していて日本がすごく気に入ったと言っているだけに、日本ファンの前での初パフォーマンスは大いに盛り上がるはず。
アルバム『シット・スティル、 ルック・プリティ』
発売中 2,200円+税(SICP-5330)
国内盤ボーナス・トラック収録
1. デア
2. レジェンダリー
3. I.C.Y.M.I.
4. サースティー
5. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
6. ハイド・アウェイ
7. クール
8. シット・スティル、 ルック・プリティ
9. トーク
10. U12
11. ワーズ
12. バック・トゥ・ミー
13. ガット・ザ・フィーリング
14. ウィー・アー
15. クレジット
16. ネクスト・プレーン・アウト
17. オール・ライト
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