ファッション界の革命家となるか
今年6月に英Vogue誌を25年間引っ張ってきた編集長アレクサンドラ・シュルマンが退任。
彼女の後任として選ばれたのが、今回新しく編集長を務めるエドワード・エニンフル。
彼は今までi-D誌やW誌、そしてアメリカとイタリアのVogue誌などを渡り歩き、このたび英Vogue誌の編集長に就任。さらに2016年には今までのファッション界での貢献をたたえられ、大英勲章を受章している。
1916年に創刊して以来100年以上女性が編集長を務めていた英Vogue誌だったが、今回はじめて男性であるエドワードが指揮をとる。英Vogue誌にとって、男性を編集長として起用したことだけではなく黒人で同性愛者ということもはじめて。
セレブたちもエドワードをお祝い
このファッション界の革新とも言える喜ばしい出来事に、多くのセレブがお祝いしている。
デザイナーであるステラ・マッカートニーは、エドワードが英Vogue誌に出勤する初日に「VOGUE」という文字のバルーンをプレゼント。
そして黒人で米Vogue誌の表紙に起用されたナオミ・キャンベルは、「私のブラザーであるエドワードの1日目の英Vogueにおめでとう」とコメント。
さらに同性愛者を公言しているデザイナーのマーク・ジェイコブスは、「長い間の友人であるエドワードが英Vogueの新しい編集長になることにおめでとう。僕たちは、君が何をするか見るのが楽しみだ」と祝福した。
英Vogue誌では、創刊から編集長は全員白人の女性だったが、今では黒人の男性を編集長として起用する時代が到来。ファッション界の白人優位な状況を、エドワードがどれだけ変えることができるかが期待される。