人間の平等を訴えるシンプルだけど深い言葉
米バージニア州シャーロッツビルで反ヘイトデモに参加していた女性が白人至上主義集会に参加していた20歳の男に殺された事件を受け、バラク・オバマ元アメリカ大統領がツイッターである格言を引用して反応。
この投稿が現在、史上2番目に多く「いいね」されたツイートとなっている。
オバマ元大統領は、南アフリカ元大統領でノーベル平和賞受賞者でもあるネルソン・マンデラ氏の「生まれたときから肌の色や育ち、宗教の違いで他人を憎む人などいない」という言葉を引用。
自身がさまざまな人種の子どもたちと触れ合う様子をおさめた1枚の写真とともに投稿した。
同ツイートは、日本時間の15日早朝までに260万件を超える「いいね」を記録。
この数字は、現在までに270万件の「いいね」を記録している、シンガーのアリアナ・グランデが今年5月に起きた自身のツアー公演での爆破テロを受けて投稿した初コメントに迫るものとなっている。
格言には続きが
じつは、オバマ氏が引用したマンデラ氏の格言には続きがある。「生まれたときから肌の色や育ち、宗教の違いで他人を憎む人などいない」という言葉に続くのはこんな一節。
人は憎むことを学ぶのだ。もし憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできる。
愛は憎しみに比べ、より自然に人の心に届く。
自分と異なるものへの敵対心や憎しみは子供のときから備わっているものではなく、社会や周りの大人たちによって植え付けられるものであり、それとは逆に、愛情を持つことや寛容さを持つことだって子供たちに教えることができるはずである、と解釈されるこの後半部分。
世間からの反響が大きいのは前半部分のみを引用したツイートだが、この後半部分にも、今回の事件のようなヘイト・クライム(憎悪犯罪)に立ち向かうための重要なメッセージが込められていることは確かだ。
※この記事は一部内容を訂正いたしました。