同性愛者たちの「ヒーロー」、エディス・ウィンザーが88歳で死去
BY FRONTROW Editorial Dept. Sept. 27, 2012 - Manhattan, New York, U.S. - EDITH WINDSOR leaves Manhattan Federal Appeals Court in Manhattan today September 27, 2012, following a hearing on the lawsuit she has filed challenging the Defense of Marriage Act which defines marriage as a union between a man and a woman. In June a judge struck down the federal law as unconstitutional and ordered the government to reimburse Windsor the $353,000 she paid in federal estate taxes when her spouse Thea Spyer dies in 2009. (Credit Image: © Bryan Smith/ZUMAPRESS.com) (Newscom TagID: zumaglobal028625.jpg) [Photo via Newscom]
アメリカの同性婚を合法にするための第一歩を踏み出した同性愛者の女性エディス・ウィンザーが12日に、88歳で死去した。
ユダヤ系のアメリカ人エディス・ウィンザーは人権活動家として、最高裁判所で同性婚の権利について闘い抜き、同性婚を禁じた「結婚法(DOMA)」は人権侵害だと認めさせたという、同性婚の合法化への第一人者。
そんなエディスは2016年に結婚した妻のジュディス・ケイセン・ウィンザーに見守られ、病院で息を引き取った。
エディスは、まだ同性愛が「犯罪」「精神病」として扱われていた時代に前パートナーのテア・スパイアーと出会い、当時はまだ自分が同性愛者として周りに打ち明けられないまま、2人で事実上の夫婦として生活をしていた。
そしてテアが2009年にこの世を去り、男女間の結婚なら支払わなくてもいい相続税を要求されたことから、裁判所との闘いが始まった。
最高裁判所で勝訴した時、エディスは「私たちは法廷に求めたもの、すべてに勝訴しました。この出来事は、不名誉の終わりを意味し、さらに新しいスタートでもあります。同性愛者は、さらなるレベルの尊厳を得たのです」と話した。
アメリカの同性愛者のために闘ったエディスの努力がきっかけで、ついに2015年にアメリカ全州で同性婚が認められた。