主要5部門受賞で高評価の連続
現地時間17日に開催されたテレビの祭典エミー賞で、毎年注目を集めるのがプライムタイム・ドラマシリーズ部門の作品賞。
今年のアワードで、同賞をはじめとした主要部門の主演女優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞に輝いたのは、女性の制奴隷がテーマとなった社会派ドラマである米国Huluオリジナル作品『The Handmaid’s Tale(原題)』。
地上波テレビでは描くことができないテーマ
同作は、地上波テレビでは描くことができない女性を「性奴隷」として扱ったテーマで、世界に衝撃を与えるとともに、宗教や圧政で女性の人権が侵害されることへの批判を含み、現代のアメリカで幅広く受け入れられ、瞬く間に大ヒットした。
舞台は、環境汚染により少子化問題が深刻化した架空の宗教主義国ギレアド共和国。
富裕層以外の健康な女性は、子作りのために侍女として上位階級の司令官に仕えることが決められている世界で、侍女として仕えるエリザベス・モス演じる主人公オブフレッドの人生を描いたもの。
カナダ最高峰である文学賞、総督文学賞など数々の賞を受賞した、1985年に出版されたカナダ文学界の巨匠マーガレット・アトウッドのベストセラーのディストピア小説『侍女の物語』が原作となった同ドラマ。
そんなベストセラー小説が2017年4月に米Huluにてドラマ化されると「見るべき」「この春で最高のドラマ」と、多くの海外メディアから賞賛を浴びた。
主演オブフレッドを演じるのは、『マッドメン』『トップ・オブ・ザ・レイク』に続き、本ドラマで8度目のエミー賞ノミネートを果たした、賞レースの常連エリザベス。
今回エミー賞主要5部門を受賞し、ますます注目が集まるドラマ『The Handmaid’s Tale(原題)』は、2018年にHuluにて独占配信される。
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