制作中止が報じられた映画版『セックス・アンド・ザ・シティ』の第3弾について、原因と言われる女優のキム・キャトラルがロングインタビューに答えた。

ロングインタビューで騒動に言及

 この秋撮影開始と言われながらも制作が中止となった大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の映画版第3作目(以下『SATC 3』)で、計画が白紙となった原因と報じられている女優のキム・キャトラルが、英iTVのトーク番組『ライフ・ストーリーズ』に出演。今回の騒動や『SATC』シリーズに対する自身の考えなどを赤裸々に語った。

画像: 『ライフ・ストーリーズ』の司会のピアース・モーガンと。©Piers Morgan/ Twitter

『ライフ・ストーリーズ』の司会のピアース・モーガンと。©Piers Morgan/ Twitter

 公開収録の参加者が英デイリーメールに証言したキムの番組での発言を紹介。

自身が原因で急遽計画が中止となったと報じられていることについて:

「1年以上もずっと『ノー』と言い続けてきた件に関して、今さら、私が無茶な要求をしているとか傲慢だとかいうネガティブな報道がされるのは極めて異常なことだと思うわ」

制作陣と他のキャストに対して憤りを感じている:
「被害者ヅラするつもりはないけど、『SATC』の関係者たち、とくにサラ・ジェシカ・パーカーには物申したいわね。彼女はもうちょっと親切にしてくれてもよかったんじゃないかしら」

「無茶な要求をした」との疑惑について:
「(出演する代わりに)金銭を要求したこともなければ、他のプロジェクトについて要求したこともない。ワガママな「ディーヴァ」呼ばわりされるのはとても心外」

第3弾への出演を拒否した理由:
「去年の12月に制作側と電話で話したときには、すでに自分の中ではやらないって決めていたの。『ありがとうでも、結構よ。私は大丈夫』ってシンプルに断ったわ。」

「しばらくの間スウェーデンで映画の撮影をしていて、数カ月後にニューヨークに戻ったら『少し時間も空いたことだし、続編への出演についてもう一度プロデューサーたちと相談してみないか』って言われたけど、私の中ではもう答えは出ていたの」

「もっとギャラを増やして欲しいとか、もっと出演シーンを増やしてほしいとか、そういうことでは全くない。私の人生における1つのチャプターに別れを告げて、新しいチャプターを始めたいっていうことなの。私は今61歳で、今がその時だと思うから」

自分抜きで続編を制作してもらって構わない:
「そんなに『SATC 3』を撮りたいなら撮ればいいのよ。(サマンサは)素晴らしいキャラクターだし、私はもう、ゴールを超えてまであの役を演じて、世間の人たちも、私自身も満足したわ。だから、別の女優をキャスティングして演じてもらったらどうかしら。アフリカ系アメリカ人のサマンサ・ジョーンズなんてどう? それか、ラテン系のサマンサ・ジョーンズは?」

「もしくは、別のキャラクターを新しく登場させるのも良いかもしれないわね。あのシリーズには何か新しい別の視点が必要だと私は思ってる。だから、それが良いかも」

キャストたちとは全く親交が無い:
「彼女たち(メインキャストのサラ・ジェシカ・パーカー、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィス)はみんな子供がいて、私は彼女たちよりも10歳年上。私はシリーズが終了してからニューヨークに滞在することもほとんどないから、まったく会ってないわ。私たちの共通の場は『SATC』の撮影現場だけで、撮影が終わったらそうなるわよね」

今後サマンサを演じることは絶対に無い:

「私がサマンサを演じることは今後一切無いって保証するわ。私にとっては、もうあの役は終わり。後悔も無く、もう終わったものなの。ただもう、本当にサラにはもうちょっと親切にして欲しかったわね」

 『SAT 3』のストーリー展開については、「悲しいことに、映画版の第1作目をリピートしたような展開」と暴露しているキム。

 「自分の将来は自分で選択したい」とキッパリと語り、「60代はこれまでの自分に別れを告げて新しいことを始めたい」とも話していて、自身のキャリアを形づくる基礎となった「SATC」から卒業して、自分が本当にやりたいことに専念したいということのよう。

 ファンにとっては衝撃的な発言の数々が飛び出したインタビューだったけれど、彼女の言い分もまったく納得できないというわけではない。

画像: ロングインタビューで騒動に言及

 ただ、キムは、今回の報道のキッカケとなる発言をしたサラに対しては、インタビュー中に何度も「もっと親切にしてくれたらいいのに」と繰り返すなど、かなり立腹しているよう。

 以前から不仲説が流れ、そのたびに否定してきた2人の関係が今回の件でかなり険悪なものになってしまったことは確かだ。

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