テキサス州立大学に在学中の学生が、社交クラブ主催のパーティーに参加した後に飲酒が原因で死亡するという事件が起こった。

パーティー参加後に死亡

 テキサス州立大学の学生寮で行われた社交クラブ主催のパーティーに参加した20歳の男子学生マット・エリスが、パーティに参加したその翌朝に意識不明の状態で発見され、まもなく死亡した。

画像: Instagram/@matt_ellis01

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 後日、飲酒が死因の可能性であることを地元サンマルコス警察が発表。そのため死亡する前日に参加したパーティーで、クラブ入会の通過儀礼として多量のアルコールを摂取したのでは、という疑惑が浮かび上がった。

同様の事件は他にも
 

 日本の大学でも、サークル活動の中で多量の飲酒が原因で学生が死亡する事件がたびたび問題になっているが、実はアメリカの大学も例外ではない。

 とくに2017年は、ペンシルベニア州立大学やルイジアナ州立大学、フロリダ州立大学でも同様の事件が起こっており、どれも学内の社交クラブが原因とされている。

 また、フロリダ州立大学の社交クラブでは、飲酒以外にコカインの取引で逮捕者まで出ている。この事実を受け、大学側は学内に存在する55すべての社交クラブを無期限活動停止にするとした。

アメリカの大学ならでは社交クラブって?

 これまでの事件で共通していることは、社交クラブの活動が原因であること。アメリカの大学には、「フラタニティ」と呼ばれる男子の社交クラブと、「ソロリティ」という女子の社交クラブが数多く存在し、2つを総じて「グリーク」と呼ばれている。

 大学ごとに支部を持つこれらの社交クラブは、ボランティアなどの社会貢献活動からクラブ内外の人間との“交流”という名目でパーティーなど、活動は多岐に渡る。

画像: アメリカの大学ならでは社交クラブって?

 各社交クラブに入会するには、クラブごとに条件が違うテストをクリアしなければいけないのだが、入会してからも厳しいルールが山ほど存在。毎週開催されるパーティーへの強制参加や、厳しい服装規定などが課せられる場合も。

 こうした社交クラブの姿は、映画やドラマなどでもたびたび描かれており、俳優のザック・エフロンが出演した2014年公開のコメディ映画「ネイバーズ」や、大ヒットドラマ『ゴシップガール』といった人気作にも社交クラブのシーンが登場する。

画像: 「ネイバーズ」の続編撮影中。

「ネイバーズ」の続編撮影中。

 実際にすべての社交クラブがパーティー三昧というわけではなく、社会貢献に力を入れているクラブも存在する。しかし2017年だけでも4人の学生が亡くなっている事実は、重く受け止めなければいけない。

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