ミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズの主演女優アナ・ケンドリックが、製作の上層部から「露出を増やすように」と言われたことを告白した。

 女性アカペラグループを主人公にした大ヒットミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズ。全米では、3作目となる『ピッチ・パーフェクト3』が12月22日(金)に公開されたばかりで、大きな盛り上がりを見せている。

 1作目から続けてベッカ役を演じるアナ・ケンドリックが、映画上層部からある指示を受けたことを米Harper’s Bazaar誌に明かした。それは、『ピッチ・パーフェクト3』の衣装合わせの時に上層部から、もっとタイトで露出の多いセクシーな衣装を着るようにとの指示。

 アナはこの指示に対して、「『この作品を観にくる人たちは、性的な描写を目的に来てるわけじゃないのよ』って感じだったわ」と話し、この指示を拒否したと明かした。

画像: 女優アナ・ケンドリック、上層部からの「露出を増やせ」との圧を拒否したと告白

 『ピッチ・パーフェクト』シリーズは、主人公たちが様々なヒット曲をつなぎ合わせたマッシュアップなどを鳥肌級のアカペラで披露するのが見所の1つ。そして、友情や恋愛などをコメディチックに描いていくストーリーなので、アナの言う通り性的描写が期待される作品ではない。

 ここ最近ハリウッドでは、男女の賃金格差やセクハラが問題になっている。日頃から女性の権利について積極的に声をあげているアナは、女性を性的なものとして扱おうとした上層部の発言を聞き入れることはできなかったよう。

 しかしアナは、『ピッチ・パーフェクト』シリーズの多様性について触れ、「様々なボディタイプの女性や社会から少し浮いてしまうような女性の活躍する姿を観客が見られることは、すごく素敵なことだと思う」と話した。

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