3月24日にアメリカ全土で行われた銃規制を訴えるための抗議デモ「March For Our Lives(命のための行進)」で、銃乱射事件の被害者がおこなったスピーチが感動を呼んでいる。

約4分間におよぶ沈黙の理由

 今年2月14日に米フロリダ州にあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で発生した銃乱射事件の被害者で同校の生徒エマ・ゴンザレスが、3月24日に全米各都市で行われた銃規制を訴えるための抗議デモ「March For Our Lives(命のための行進)」に参加し、首都ワシントンD.C.に集まった大勢の参加者たちの前でスピーチをおこなった。

画像: 約4分間におよぶ沈黙の理由

 ステージに登壇したはエマは、自身も当事者となった銃乱射事件で「6分20秒のあいだに17人の命が奪われた」と言って亡くなった生徒や教職員17名の名前を読み上げると、そのまましばらくのあいだ沈黙を貫いた。

 事件で命を落とした友人たちのことを思って涙を流しながら沈黙を続けるエマに、集まった人たちから「Never Again(2度と繰り返さない)」の合唱が巻き起こり、会場全体が一体となって犠牲者を追悼。

 約4分間におよぶ沈黙のあとようやく口を開いたエマは、「私がステージに上がってから6分20秒が経ちました」と発言。そう、エマは、自身の高校で銃乱射が続いた時間を再現していたのだ。短いようで、実際に沈黙して時間が過ぎるのを待つとあまりに長い6分20秒という時間。10代の生徒たちは、この時間を犯人の銃撃から逃げていたのだ。

 エマはこのインパクトある行動のあと、「誰かに任せる前に、自分たちが命のために闘おう」という力強い言葉でスピーチを締めくくった。 

This article is a sponsored article by
''.