「R&B界の帝王」として知られる人気シンガーのR.ケリーが、10代の少女たちを軟禁し、ほぼ洗脳状態にして性交を繰り返しているという疑惑について、新たな証言者が口を開いた。

セックスカルト疑惑に新たな証言

 20年以上にわたりR&B界を牽引してきた大御所シンガーのR.ケリー(51)による、未成年者を含む6人の女性を軟禁し、自身と性交させるカルト集団ができあがっていることを、米Buzzfeedが報道したのが昨年7月。

 当時19歳のシンガーを目指す女性が、ケリーの元に行ってから約2年間も帰ってこなくなったことや、ルールを破ると罰せられるなどのセックスカルト集団の実態が、被害者や被害者の保護者などの証言を集めたスクープによって暴露され、世間を大きく騒がせた。

 このことについてケリーは、報道はデマであると否定する声明を発表している。

画像1: セックスカルト疑惑に新たな証言

 しかし、このセックスカルト疑惑について新たな証言者が。

 2011年から2013年までケリーと交際していた元恋人のキティ・ジョーンズが、ケリーから性行為を強要されたことや、暴力などの虐待を受けたこと、そして14歳からセックスカルト集団にいる少女がいたことを、BBC3のドキュメンタリー番組『R Kelly: Sex, Girls and Videotapes』で暴露した。

 ケリーとの2年間の交際中に、キティはケリーによって生活を支配され、「セックスダンジョン」と言われる専用の部屋で、彼や他の人との性行為を最低10回は強要されたことを明かした。
 そこには、キティと同じような身なりの女性たちがおり、なかには14歳の時からケリーによって「彼の性のペット」になるよう“トレーニングされている”少女もいたという。

画像2: セックスカルト疑惑に新たな証言

「R&B界のセックスシンボル」の素顔

 ケリーといえば、楽曲に性的描写が多いことから、「R&B界のセックスシンボル」と言われているけれど、プライベートでは、性行為が原因で裁判沙汰になることもしばしば。

 振り返れば、その歴史は1996年にまでさかのぼる。

 当時15歳だったティファニー・ホーキンズという女性が約3年間、ケリーと性的関係にあり、未成年の少女たちとグループセックスするように言われたという内容が、同年に起こした裁判の起訴状に書かれていた。

画像: 「R&B界のセックスシンボル」の素顔

 また2008年には、当時14歳の少女との性行為を写真やビデオに収めた児童ポルノの容疑で裁判となったが、無罪判決が下された。

 ほかにも、複数の16歳未満の少女たちから不適切な性行為で訴えられていたけれど、いずれも示談で解決したと担当弁護士が語った。

 ケリーのセックスカルト集団について、さらなる実態が明らかになってきているこの騒動。今回のキティが語った告発について、ケリーはコメントを避けている。


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