今世界中の一流ハイブランドが一斉にファーフリー宣言をしており、リアルファーに対する姿勢が変わってきている。今世界中でリアルファーを使用しないと宣言しているブランドの中からピックアップして紹介。
ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)
ファーフリーの先駆者と言っても過言ではないステラ・マッカートニー。デザイナーのステラ・マッカートニーが菜食主義者で、ブランド創立当初の2001年からリアルファーをはじめ、本革も扱ってこなかった。今やリアルファーや本革を使わなくても、上質なアイテムを作れるということを示し、支持者が絶えないブランドへと成長を遂げている。
ヴェルサーチ(Versace)
今まではリアルファーを使用してきたヴェルサーチ。しかし、先日経済誌1843のインタヴューで、デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチが「ファー?私はもうやめたわ。ファッションのために動物を殺したくない。それが正しいと思えない」と語り、2019年のコレクションからファーが使用されなくなる。
グッチ(Gucci)
2018年の春夏コレクションよりリアルファーを使用しないと宣言し、大きな話題になったグッチ。さらにこれまで毛皮を使用してきたアイテムは、すべてチャリティオークションに出品し、集まったお金を世界最大級の動物保護団体であるHumane Societyや、イタリアの動物愛護団体であるLAVなどに寄付することも明かしている。
マイケル・コース(Michael Kors)
セレブにも愛用者が多いマイケル・コースも2018年12月をもって全アイテムから毛皮を排除すると宣言。
そのため、マイケル・コースの傘下に入ったジミー・チューも、2018年12月から毛皮を使用するアイテムを一切発売しない。
アルマーニ(Armani)
2016年にファーフリー宣言をしたアルマーニ・グループ。同ブランドのデザイナーであるジョルジオ・アルマーニは声明で、「長年にわたる技術の進歩のおかげで、今まで人間が動物に対して行ってきた不必要で残虐な行為を、他の方法に替えることができるようになりました」とコメントしている。
トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)
多くのブランドが、脱リアルファー宣言をする前の2007年から、毛皮を使っていないアメリカを代表するファッションブランドのトミー・ヒルフィガー。ファーフリーを宣言した背景には、デザイナーのトミー・ヒルフィガーが、パメラ・アンダーソンの結婚式に出席したときに、動物愛護団体PETAの副代表のダンとエシカルファッションやファー業界のことを話したことがきっかけで仲が良くなり、廃止に至ったという逸話がある。