「woke/ウォーク」はどう使われている?
まず、欧米での「woke(ウォーク)」という言葉の使われ方をチェック。
例として、「wokeな映画」として話題沸騰中のディズニー・チャンネルのテレビ映画、『ゾンビーズ』に対してツイッターに書き込まれたレビューを挙げたい。
"The Disney movie “Zombies” is woke as hell, low key highlighting issues of prejudice and racism. A 10/10."
訳:「ディズニーの映画『ゾンビーズ』は最高にwoke。偏見や人種差別に対する問題提起をこっそりとしているから。10点満点ね」
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5月19日(土)ディズニー・チャンネルで日本初放送される『ゾンビーズ』。©Disney
"As a POC myself I wonder how many of my people caught the topics of discrimination, segregation, and racism in Disney Zombies. Disney Channel has been so woke as of late and I for one am appreciative of it!"
訳:「有色人種の僕としては、同じく有色人種の人たちがどれだけ、『ゾンビーズ』で描かれている差別や分離政策といったテーマをチェックしたかが気になる。ディズニー・チャンネルは最近すごくwokeだから、感謝しているよ!」
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「wokeな映画」として話題沸騰中の『ゾンビーズ』。©Disney
"Disney Channel’s Disney Zombies was woke. I mean for a kids show I feel like they also had serious meanings to it"
訳:「ディズニー・チャンネルの『ゾンビーズ』はwokeだった。若者向けの作品だけど、すごくマジメな意味が隠されていると思ったよ」
「woke/ウォーク」ってどういう意味?
では、「woke/ウォーク」はどんな意味を持つのか?
woke(ウォーク)
awake(目覚める/悟る)という言葉をベースにしたスラングで、ソーシャル・アウェアネス(社会で起きていることに対する認識)があることを意味する。今起きている社会問題に対して認識や理解を深めようという意味で、「stay woke(ウォークでいよう)」というフレーズがSNSで使われ出して流行した。
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「stay woke」というフレーズは2008年のエリカ・バドゥの曲「マスター・ティーチャー」の歌詞が語源だという説があるが、それがSNSで爆発的に使われ始めたのは、黒人の人権運動ブラック・ライヴズ・マターが過熱していた2014年。
一部の人種に対する不当な扱いや差別をしっかり認識してアクションを起こそうという意味で、「stay woke」というフレーズがツイートされ始め、それが他の事例にも使われるようになった。
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思想や信念の違いによる争いが目立つ現代は、まずは何よりも「woke」でいることが大事。そんな思いが、この言葉の流行の背景にある。
『ゾンビーズ』が「wokeな映画」と称されるワケ
今回の例で「wokeな映画」として取り上げた『ゾンビーズ』は、5月19日(土)19:30~ディズニー・チャンネルで日本初放送されるオリジナル・ムービー。
ただのティーン映画としてあなどれない、『ゾンビーズ』の“wokeぶり”とは?
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©Disney
“ゾンビ”で「究極の多様性」を表現
『ゾンビーズ』の主人公は、チア部での活躍を目指す人間アディソンと、アメフト部での活躍を目指すゾンビのゼッド。この2人が恋に落ちるのだが、「ゾンビと人間」という、肌の色どころか種を超えたキャスティングで、「究極の多様性」が描かれる。
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©Disney
偏見のバカらしさを描く
ゼッドをはじめとしたゾンビたちは政府が開発した機器で凶暴性を抑えることに成功して人間と同じように生きられるようになったのだが、人間たちはゾンビ嫌いのまま。何もしていないのに怖がられ、追い回されるゼッドの姿を見ると、偏見のバカらしさを再確認する。
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©Disney
「完璧って何?」という問題提起
人間が暮らすシーブルックは、“完璧”であることが求められ、奇抜さなどの個性は悪とする町。アディソンも町の理想であるブロンドの長い髪をキープするが、実は、地毛がみんなと違うというヒミツが。明るく優しく正義感の強いアディソンはそれだけですでに“完璧”なはずなのだが、このアディソンの葛藤を通して、世間の“完璧”に対する価値観を問う。
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©Disney
「受け入れよう」というメッセージ
映画を通して発信されるのが、自分らしさや、他人のその人らしさを受け入れようというメッセージ。人種だけでなく、宗教やセクシュアリティなど、違いはたくさんあるが、受け入れの心を持って人と接しようと主張している。観終わった時には、「さすがwokeな映画」と言って、勇気をもらえるはず。
『ゾンビーズ』
5月19日(土)19:30~
ディズニー・チャンネルにて日本初放送
ゾンビーズ日本公式サイト:http://www.disney.co.jp/tv/dc/program/dcom/zombies.html
ディズニー・チャンネル公式ツイッター:@disneychanneljp
ディズニー・チャンネル公式インスタグラム:@disneychanneljapan
【PROMO】最新作「ゾンビーズ」5月19日(土)ディズニー・チャンネルで放送!
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