エミー賞最多22部門ノミネート&製作費100億円の超大作
海外で空前絶後の大ヒットを記録している超大作ドラマ『ウエストワールド』は、“TVドラマ界のアカデミー賞”とも言われる昨年度のエミー賞で、最多22部門でノミネート。さらに、全米批評サイト「ロッテン・トマト(Rotten Tomatoes)」で91%のハイスコアをたたき出し、放送元のHBO®では1話につきなんと平均1,250万人が視聴したという記録を持つ。
また、製作にかけた費用も破格なことで知られる本作のシーズン1の総製作費は約60億円で、シーズン2はその2倍近い約100億円!ドラマとは思えないほど壮大なスケールが売りで、製作総指揮は映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の監督J・J・エイブラムスが務めている。
今回、5月24日からBS10スターチャンネルでシーズン2の独占初放送が始まることを記念して、『ウエストワールド』の魅力をたっぷりとお届けします。
シーズン1:人間 vs アンドロイドの始まり
西部劇の世界を体感できる架空の街で、人間と見間違うほど精巧に作られたアンドロイドが来園者たちをもてなす体験型テーマパーク「ウエストワールド」を舞台に、ストーリーが繰り広げられていく本作。
通称“ゲスト”と呼ばれる来園者たちは、客をもてなす立場にある“ホスト”のアンドロイドが相手であれば殺人や暴力、レイプといった道徳に反する行いをすることも許されている。しかし、自分を人間だと信じ込んでいるアンドロイドたちは、次第に自分たちの存在に違和感を覚えるように…。
「シーズン1をまだ見ていない」という方のために4つの見どころをピックアップ!
「なんでもアリ」な世界でわかる人間の本性
物語の舞台となる体験型テーマパーク「ウエストワールド」では、「なんでもアリ」という言葉通り、ゲストは人間社会では犯罪とみなされる行為をしても許される。「良い人になるも悪い人になるも、その人の自由」というのが大前提にあるパーク内では、ルールがないからこそ、ゲストひとりひとりの嘘偽りのない本性が明らかに。人間が内に秘めてる密かな願望や欲望がむき出しになる瞬間が、どんな残虐なシーンよりもある意味1番コワい。
ちなみに、ホストはゲスト(人間)を絶対に傷つけないようにプログラミングされているため、どんな状況であれ、決してゲストに対して暴力を振るうことはできない。
現実に起こり得る人工知能の反乱
現実世界で、過去に故スティーヴン・ホーキング博士やマイクロソフト設立者のビル・ゲイツといった著名人が人工知能(AI)に頼りすぎることに警鐘を唱えたことがあったが、『ウエストワールド』で描かれているのがまさにその便利さと紙一重の人工知能の危険性。
初めはウエストワールドを運営するデロス社の管理の下、プログラミングされた設定通りに行動をしていたホストたちだったが、ある時からこれまでの記憶をリセットしても、リセット前の記憶が頭の片隅に断片的に残ってしまうように。やがて蓄積された記憶がひとつになった時、ホストたちは想定外の行動に出る。
“人間不信”に陥るほどの衝撃展開
どれほど残虐なことをしてもとがめられることはないゲストとは対照的に、何か都合が悪くなったり、不具合があれば人間の手によって容赦なく切り捨てられていくホスト。さらにストーリーが徐々に進むに連れて、「え!?この人もアンドロイドだったの!?」と思わず言葉を失うような事実も明らかになるなど、予想を裏切る衝撃展開の連続に“人間不信”になりそう!?
映画顔負けの豪華キャストが集結
昨今、いわゆる映画俳優のドラマ界進出が相次いでいるが、本作にも大作映画顔負けの豪華キャストが名を連ねている。ウエストワールドの創設者であり、物語の重要な鍵を握る人物フォード博士を演じるのは、映画『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士役でアカデミー賞主演俳優賞を受賞した名優アンソニー・ホプキンス。
さらにヒロインのドロレス役に女優のエヴァン・レイチェル・ウッド、パーク内で悪の限りを尽くす謎の黒服男の役に俳優のエド・ハリスと、“映画で見たことがある人たち”が脇を固めている。
============= ※ここから先はシーズン1のネタバレを含みます※ =============
シーズン2:アンドロイドの逆襲&新たなシナリオ
長年、ウエストワールドで人間たちが殺人やレイプといった残虐な行為にばかり走る姿を見て、人間への“希望”を失ったフォード博士(アンソニー・ホプキンス)は、次第にゲストとして訪れる人間よりも人間らしい心を持ったホストたちを「自由にしてあげたい」と思うように。
シーズン1の終盤では、フォード博士によって意図的にプログラミングが書き換えられたホストたちが、彼の思惑通り、消去された記憶をもとに自分たちが置かれた状況を理解し、これまでの仕返しに人間たちを虐殺する姿が描かれた。
シーズン2では、シーズン1の最後で人間たちへの逆襲を開始したドロレス(エヴァン・レイチェル・ウッド)ら自我が芽生えたホストで結成された“反乱軍”と、ゲストたちの抗争が激化。その裏で、新たなシナリオ誕生の動きも…。
続きが見たくて仕方がないという人も多いと思うが、いよいよ放送が開始するシーズン2で気になる3つのポイントをご紹介。
日本を舞台にした「ショーグン・ワールド」ほか、複数の新エリアが開設
シーズン1では西部劇を舞台にしたウエストワールドのみだったが、シーズン2からは新たに別のテーマを舞台にしたエリアが追加されることに。そのなかのひとつである日本の江戸時代を表現したショーグン・ワールド(将軍ワールド)では、近年ハリウッドを拠点に活動する俳優の真田広之が、物語の鍵を握る重要な役どころで出演。
そのほかに、現在公開中の映画『パシフィック・リム: アップライジング』ほか海外映画に多数出演する女優の菊地凛子、映画『ウルヴァリン: SAMURAI 』でハリウッドデビューを果たしたモデル兼女優のTAO、さらにドラマ『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』で世間にその名を轟かせた女優の祐真キキの出演も決定している。
アメリカで公開されたショーグン・ワールドの特別映像では、ウエストワールドを脱出したメイヴの姿が確認できるが、一体ここで何が起きるのかは見てからのお楽しみ。
フォード博士の再登場
シーズン1でドロレスに撃ち殺されたフォード博士だが、シーズン2のキャストのなかにもアンソニー・ホプキンスの名前があることから、今後もストーリーに深く関わっていくことが予想される。シーズン1でドロレスと恋仲になった人間の青年ウィリアムのように“記憶”として登場するのか、それともホストとしてかたちを変えて出てくるのか…果たして!?
新型のアンドロイドがお披露目
これまでは人間そっくりな姿をしたアンドロイドが主流だったが、新たに顔も感情もない新型のアンドロイド「ドローンホスト」が誕生。何があってもプラグラム通りにしか行動をしないという、このドローンホストが作られた目的とは?
ドラマ『ウエストワールド』シーズン2は、5月24日(木)よりBS10スターチャンネルで独占初放送がスタートする。
BS10スターチャンネルでの放送スケジュール
『ウエストワールド』シーズン2(全10話)
【STAR2 字幕版】
5/24(木)より毎週木曜よる11:00 ほか
公式サイトはコチラ
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Photos: ニュースコム