「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」は、ポップソング界を代表する名曲のひとつでありながら、長年、歌詞の意味にまつわる疑問が残っていた。
そして最近その疑問が、モデルのクリッシー・テイゲンのツイートで蒸し返された。
「I never wanna hear you say, 'I want it that way' cause I want it that way.(『自分はこうしたい』/君がそう言うのを聞きたくない/自分はそうしたいから)。彼は自分がそうしたいから聞きたくないの?それとも自分が言いたい?あと、何をしたいの?」
—クリッシー・テイゲンのツイートより
するとこのツイートに、なんと、バックストリート・ボーイズの公式アカウントが返答。約19年越しに、歌詞の謎を解くためのツイートを行った。
「心痛や、間違い、それとも大きなズレがあってもいいと、君が言うのを聞きたくない。君に“それ”を求めてほしくない。君がそれを求めないこと。それが僕の求めるものだ」
—バックストリート・ボーイズのツイートより
さらに後日、メンバーのAJマクリーンとケヴィン・リチャードソンがETの取材にこたえ、「それぞれが受け取った意味、それが意味だよ(AJ)」「その人によって意味が変わってくるよ(ケヴィン)」と、説明を加えた。
ファンの間では「さらに意味不明」「混乱する」という声がまだ残っているが、何かネガティブなことを望んでしまっている女性がその何かを望まないよう願っている男性の曲で、何を望んでいるかは聴いている人によって変わる、ということだろうか?
ちなみにケヴィンは2011年にLA Weekly紙で、「結局、この曲は意味分からないよね」と語っており、曲を制作したスウェーデン人プロデューサーのマックス・マーティンは当時あまり英語がペラペラではなかったと発言していた。
また、「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」には別バージョンの歌詞があり、こちらの方が意味は分かりやすくなっている。
別バージョンの歌詞
「僕が一日の最初に考えるのは君のこと/そして僕はそうであってほしい」
「さよならはいらない/心が痛むだけ/もうウソはいらない/心が痛むだけ/だからだよ/君がそうであってほしいと言うのを聞くと嬉しんだ」
ただ、AJは米Huffington Postに「意味が分かるちゃんとした方(の歌詞)を選んでいたら、違う結果になっていたと思うよ」と語っており、意味の分かりにくい歌詞の方を選んだのは大正解だったと断言した。
ファンの間だけでなく、メンバーの間でも論争を起こしていた「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」の歌詞。別バージョンの楽曲は、以下から聴くことができる。(フロントロウ編集部)