日本時間の6月11日に開催された第72回トニー賞授賞式。今年もアメリカ最高峰のミュージカルスターや舞台役者たちが集結し、さまざまなパフォーマンスを披露したステージに一般高校生たちがサプライズ登壇。彼らの歌声に全米の視聴者たちが感動の涙を流した。

 この高校生たちの正体は、2月に発生した生徒や教職員ら17人が尊い命を奪われた銃乱射事件の現場となった米フロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の演劇部員たち。

 今回のトニー賞では、彼らの顧問であり、事件発生当時、65人もの人々を教材倉庫へと誘導して匿い、犯人の銃弾から守った教師のメロディ・ハーツフェルドが演劇教育活動賞を受賞。

 ステージに登場した生徒たちは恩師メロディの受賞を記念して、有名ミュージカル『レント』の名曲「シーズンズ・オブ・ラブ」を熱唱した。

 彼らが歌った歌詞の中には、銃規制強化を阻む大人たちへのメッセージを連想させる「『変化をもたらすには君たちは若すぎる』なんてセリフはもう聞き飽きた。あなたたちは私たちをノックダウンできない。私たちは立ち上がってみせる」というフレーズも。

 パフォーマンス終了後には会場中がスタンディングオベーションを送ったほか、SNS上では視聴者たちからのSNS上で「感動した」、「自然と涙が流れて来た」などのコメントであふれた。

 生徒たちのパフォーマンスを涙を浮かべて見つめていたメロディは、受賞スピーチのなかで銃規制の強化を訴えるとともに、「尋常ではない悲しみや怒り苦悩といった感情をアートという形で表現することに全力を注いだ若者たちを目の当たりにするのは人世観を変えるような出来事でした」と、凄惨な事件を経験しながらも前に進もうとする生徒たちの頑なな姿を称えていた。(フロントロウ編集部)

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