大御所シンガーのR.ケリーが、19分間にも及ぶ新曲「I Admit」をリリース。そこでR.ケリーが伝えたかったこととは?

19分間の新曲で一連の「児童ポルノ」問題を否定

 「R&B界のセックスシンボル」とも言われ、一世を風靡した大御所シンガーのR.ケリーが、新曲「I Admit」をリリース。 

画像: R. Kelly on Twitter twitter.com

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 この曲、なんとたった1曲にもかかわらず19分間もある。一般的な楽曲が長くても5分程度のところ、ケリーはその5倍にも及ぶ時間を使い、「I Admit(私は認める)」というタイトルの通り、様々なことを認めた。

 「人を信じすぎたことを認める/薬物をやったことを認める/嘘をつくしかなかったことを認める」といったように、ケリーの人生を振り返ったような歌詞が続く同曲。

 この歌詞で、ケリーは以前から問題になっている未成年者への性的行為や、2017年に報じられたケリー宅に女性を軟禁して「セックスカルト集団」を作っているという騒動について触れている。

 こうした問題については、何度も裁判沙汰になり、幾度となく被害を告発されたけれど、ケリーはこれらの騒動を否定し続けている。

 そんなケリーの新曲から、問題となっている歌詞の一部を解説。

ケリーの「ロリコン」説について

 裁判に発展した騒動に未成年との性行為が多かったことや、当時27歳のケリーが当時15歳のシンガーである故アリーヤと結婚しようとしたことなどから、ケリーは少女への性的趣向を持っていると囁かれていた。

 これに対して、ケリーは同曲の歌詞でこうつづり、自身のロリコン説を否定した。

「女性たちとヤったことを認める/年上も年下も両方(女性イェー)/でも教えてくれ/これをロリコンと言うのか/だったらこれはクレイジーだ(クレイジー)/意見があるかもしれない/意見を言う権利がある(意見)/でもよ、あんたの意見で俺は刑務所に行くべきなのか、それともキャリアを失うべきなのか」

画像: ケリーの「ロリコン」説について

セックスカルト集団について

 未成年を含む女性たちを誘拐しケリー宅の「セックスダンジョン(性の地下牢)」に軟禁して、ケリーが彼女たちを「性のペット」にしようとしているという件については、「洗脳」「性奴隷」「カルト」という言葉が使われ、世界各地のメディアが大きく報じた。

 この騒動が報道されたすぐ後にケリーは声明文を発表して疑惑を否定。今回の楽曲には、報道で伝えられた内容を否定する歌詞が並んでいる。

「俺は完璧じゃないと認める(完璧)/完璧だと言ったことはない(完璧)/俺が彼女たちを暴行したって?(何?)/暴行ってなんだよ(何?)/洗脳された、まじ?(本当かよ)/誘拐された、まじ?(本当かよ)/食べられない、まじ?(本当かよ)/本当の話、バカげてる(イェー)/もし本当に、本当に知りたいなら/彼女を俺の公演に連れてきたのは父親だ/そして彼女をステージにあげろと言った」
 
「カルトの定義はなんだ?/性奴隷の定義はなんだ?/辞書を引いてみろ/待ってるから教えてみろ/女の子たちが俺を愛して髪の毛を引っ張り合うことを認める/彼女たちは俺を愛しているから俺が髪の毛を引っ張ると卑わいな話をする/叩いてほしい子もいるし/口でヤってほしい子もいるし/ラジオでは言えないことを求めてくる子もいる」

画像: セックスカルト集団について

ケリーの児童ポルノ裁判を報じたジャーナリストへの怒り

 ケリーの児童ポルノ事件を最初に報道し、その後も25年の間ケリーの罪を問い続けたジャーナリストのジム・デロガティス。彼については怒りが伝わる歌詞が並んだ。

「ジム・デロガティスへ、そんなような名前の奴(そんなような名前の奴)/25年まるまる俺をつぶそうとした(25年もだイェー)/俺の話を何度も何度も書きやがって/知名度を上げたんだから俺の名前を消せ(キャリアまるごと)」

 この後には「今は俺が騙されて訴えられたとしか言えない/どうやって俺を裁く、俺の立場を考えたことないのに」といった歌詞が続く。

画像: ケリーの児童ポルノ裁判を報じたジャーナリストへの怒り

 ケリーは2008年から訴えられていた児童ポルノに関連する裁判ですべて無罪判決が言い渡されている。

 しかしケリーの疑惑がなくなることはなく、今でもケリーの不適切な行為を告発する声が寄せられている。こうしたこともあってか、ケリーは19分にも及ぶ新曲で一連の騒動を全否定した。(フロントロウ編集部)

画像1: R.Kelly "I Admit" soundcloud.com

R.Kelly "I Admit"

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