2018年、「踊る夏」が到来
今年のサマーソングは、「ダンス」がキーワード。
まず初夏にリリースされた、カミラ・カベロとファレル・ウィリアムスの豪華コラボ曲「サングリア・ワイン」。カミラはMVを公開する代わりに、ダンス・チャレンジ・ビデオを公開。ワイングラス片手に腰と足を動かす独特のダンスをカミラ本人がダンサーたちと共にレクチャーし、ファンの間でサングリア・ワイン・チャレンジとしていうダンス・チャレンジを流行らせた。
続けて、ドレイクの「イン・マイ・フィーリングズ」がリリースされると、「do you love me?」という歌詞に合わせて手でハートを作って踊る、イン・マイ・フィーリングズ・チャレンジ(別名キキ・チャレンジ)というダンス・チャレンジが世界的に大流行。ウィル・スミス、デュア・リパ、スティーヴ・アオキなどのセレブも参加し、SNS上は現在もこのダンス動画であふれている。
「5、4、3、2、1」というカウントダウンの後に激しいダンスが続くシアラの「レベル・アップ」は、レベル・アップ・チャレンジと命名されて流行。クリス・ブラウンのバックダンサーや人気ミュージカル『ハミルトン』のキャストなどが、SNSにダンス動画を投稿している。
2018年のヒット・サマーソング集
「聴く」だけでなく「参加する」楽しさがある2018年のサマーソング。明るく、元気に、ハッピーにしてくれる、ダンサブルな最新サマーソングをご紹介します。
「サングリア・ワイン」
2017年夏に「ハバナ feat. ヤング・サグ」をメガヒットさせたカミラ・カベロとファレル・ウィリアムスが、今夏もラテンをベースにしたサマーソングをリリース。本作ではファレルもヴォーカルで参加しており、サルサ調のビートに合わせ、魅惑的に踊る女性について歌う。ジャマイカ発祥のダッティ・ワインというダンスがあるが、そのフレーズに、ラテン圏発祥のアルコール飲料であるサングリアという言葉をかけ合わせた。
「彼女が体を動かす様子は最高だ/サングリア・ワインをするんだ、サングリア・ワイン/左右に、前後に動く/サングリア・ワイン/サングリア・ワイン」
「ノー・ブレイナーfeat. ジャスティン・ビーバー、 チャンス・ザ・ラッパー & クエヴォ」
ヒップホップ界のお祭り男DJキャレドが、全世界53ヵ国で1位を獲得した「アイム・ザ・ワン」の参加メンバーを再び招集。楽曲は米ラジオで今年1番の再生数を獲得し、ジャスティン・ビーバーが冒頭で軽快なダンスステップを見せるMVは、再生回数がわずか1週間で5,000万回以上を突破した。
「君はみんなの中でも目立ってるから/悩む必要がないよ/簡単に選べる/彼か僕か/本気になってよ/悩む必要はないでしょ」
「ソウルメイト」
アメリカの夏を幕明けるイベントである7月4日の独立記念日に公開された同曲は、「夏が始まるよ!」の掛け声で始まる、ジャスティン・ティンバーレイクによる夏満開の一曲。ビーチ・リゾートを思わせる軽快なリズム&爽やかでキャッチーなメロディに、ジャスティンの美しいハイトーンヴォイスが合わさり、サマーチューンとしてチャートを賑わせている。
「ふたつのリズムがひとつの心臓の鼓動に変わる/君が近づくと魔法が起きる/一緒に消えちゃおう、消しちゃおう/着ている服が多すぎるよ」
「ワン・キス」
カルヴィン・ハリスとデュア・リパがコラボした、恋のムードが高まる夏にぴったりの曲。春にリリースされたものの、全英シングルチャートにおいて8週連続1位という、カルヴィンのキャリア史上最長記録を樹立。夏に突入しても踊れるダンスフロアソングとしてロングランヒットを続けている。カルヴィンとデュアが出演するレトロ感あるMVは、サマーカクテル、ヤシの木、プールなどサマーモチーフがあちこちに登場し、夏感100%。
「たった一度のキスでいいの/私と恋に落ちるには/可能性だらけ/あなたに必要なのは私だけ」
「イン・マイ・フィーリングズ」
この夏を代表するダンスソング。6月10日にリリースされたドレイクの曲は、約3週間後にシギーというコメディアンがSNSにダンス動画を投稿したことから、イン・マイ・フィーリングズ・チャレンジというダンス・チャレンジへと進化して世界中で大流行。その社会現象に影響され、8月にリリースされたMVにはシギーがカメオ出演し、ネット上に投稿されているダンス動画が使用された。
「キキ、僕のこと愛してる?君はやってるのかい?僕のそばを離れないって言ったよね/君が欲しいんだ、君が必要なんだ/僕はいつだって君に夢中だよ」
「ララバイ」
デビュー曲「イージー・ラヴ」でいきなり全英1位を獲得したカリスマDJ/プロデューサーのシガーラの作り出したダンスチューンに、パロマ・フェイスの爽やかなボーカルが合わさったトロピカルサウンド。青空のもとダンサーが踊るMVや、美しい海が広がるジャケット写真など、サウンドだけでなくビジュアル面でも夏を連想させられる。
「あなたの歌が必要だから/口ずさめる歌がほしいの/強くなれない時、あなたが歌う甘いララバイを必要なの」
「アイ・ライク・イット」
ヒップホップ界の異端児カーディ・Bが、ラテン界の注目株であるバッドバニー、J. バルヴィンとコラボして、サルサやトラップをミックスした踊れるラテンヒップホップを完成。マイアミにあるキューバ・コミュニティー、リトル・ハバナで撮影されたカラフルなMVが情熱的な夏を感じさせる。
「ドルが好き、ダイヤモンドが好き/見せびらかすのが好き、輝くのが好き/ミリオンダラーの契約が好き/ペンはどこ?ビッチ、サインするわよ」
「恋のレゲトン・レント」
リッキー・マーティンがマネージャーを務める南米発のボーイズグループ、CNCOが、「レゲトンに合わせて踊っていたあの頃に戻って踊ろうよ」と歌う、情熱的なラテンソング。曲のMVの再生数は、あのワン・ダイレクションが持つ動画1本での最高再生記録である約9.6億回を大きく上回り、13億回を突破。ヨーロッパにも人気を飛び火させ、いよいよ9月に来日するCNCOがラテンの熱気を伝えに来る。
「なんて美しいんだ/彼女の腰はうっとり/彼女が躍ると神々が見にくる/もうこれ以上時間を無駄にしない/今からいくから」
体を動すダンサブルな曲がヒットチャートを賑わせている2018年夏。まだまだ暑さは続くけれど、サマーソングを聴きながら明るくハッピーに夏を楽しみたい。
以下のプレイリストから、今回紹介した曲のほか全26曲のサマーソングが聴けるのでぜひチェックしてみて!
(フロントロウ編集部)