イギリスの大女優エマ・トンプソンが、ロンドンの地下鉄車内でチカンにあった18歳の娘の経験を通して、チカンをはじめとした性被害に対する思いを打ち明けた。

 映画『ラヴ・アクチュアリー』などで知られるエマ・トンプソン。英ラジオ番組『ウーマンズ・アワー』に出演した時に、「娘が地下鉄でチカンにあって、その後長い間、地下鉄に乗るのを不安がっていたわ」と告白した。

 エマの娘はあまりのショックから犯人を追及することができず、時間が経つと声をあげなかった自分を責めたそうで、エマは性被害が抱えるそんな問題点を指摘した。

「『なぜこんなことをするんですか?』と言えなかった自分を恥じるそういう気持ちこそ、女性を最も苦しめていると思うの。(犯人の)行動にあまりにショックを受け傷つけられたせいで、自分が本当に取りたかった行動が取れなかったという思いが残るの。あまりに不当なことよ」。

 そしてエマは、「自分で自分を守れる状況にいた、いないに関わらず、(被害者は)自分に厳しくなりがち」と続けた。

 エマは、2017年に映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインにセクハラ疑惑が噴出した時、彼を厳しく批判した女優のひとりだった。(フロントロウ編集部)

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