イギリス王室のメーガン妃も参加した料理本の出版をケンジントン宮殿の広報が発表した。

 メーガン妃と言えば、女優時代に運営していたライフスタイル・ブログ「ザ・ティグ(The Tig)」でのなかで、よく、さまざまな国の食文化やおすすめのレシピなどを取り上げていた大の食通。

 結婚前、ヘンリー王子にプロポーズされた際にも、2人そろってチキンを焼いていたという逸話があるほど料理が得意なことでも知られるメーガン妃が、あるレシピ集の出版に協賛した。

 そのレシピ集の名前は、『トゥギャザー:アワー・コミュニティ・クックブック(Together: Our Community Cookbook)』。

画像: 『トゥギャザー:アワー・コミュニティ・クックブック』の表紙。©Kensington Palace/ Twitter

『トゥギャザー:アワー・コミュニティ・クックブック』の表紙。©Kensington Palace/ Twitter

 この書は、2016年の6月にロンドン西部の高層タワーマンション「グレンフェル・タワー」で発生し79人の死者を出した大火災後、被災者やその家族の女性たちが一丸となり、困窮するコミュニティのために料理を振る舞った際の50個にも及ぶレシピを集めたもの。

 さまざまな文化を背景に持つ女性たちが築き上げた料理チームは、アラビア語で「愛」を意味する「ハブ(Hubb)」という名を冠し、「ハブ・コミュニティ・キッチン」と名づけられた。

 ヘンリー王子と婚約中の2018年1月に初めてハブ・コミュニティ・キッチンの調理場を訪問したメーガン妃は、その後も忙しいスケジュールの合間を縫ってプライベートで何度も足を運び、女性たちと一緒に現在も不安定な生活を送る被災者たちのために料理の腕を振るってきた。

画像: ハブ・コミュニティ・キッチンの女性たちの指導の下、料理の腕を振るうメーガン妃。©Kensington Palace/ Twitter

ハブ・コミュニティ・キッチンの女性たちの指導の下、料理の腕を振るうメーガン妃。©Kensington Palace/ Twitter

画像: 出来上がった料理を囲んで。©Kensington Palace/ Twitter

出来上がった料理を囲んで。©Kensington Palace/ Twitter

 復興への祈りと、人々への愛を込めて料理を作り続けるハブ・コミュニティ・キッチンの女性たちとの交流を通じて、料理や食によって育まれる絆やポジティブなエネルギーに感銘を受けたメーガン妃。同書のまえがきでは、「ハブ・コミュニティ・キッチンは女性たちが共に笑い、悲しみ、涙を流し、そして一緒に料理を作る場所です。ひとつ屋根の下でさまざまな文化が融合し合い、食や困難を共にすること、喜びを分かち合うことで、シンプルながら、他人と繋がることや体に栄養を与えること、コミュニケーションを図ることといった万国共通のニーズを満たし、以前と変わらない普通の日常が戻ったような感覚を味わわせてくれる空間を作り出しています」と綴っている。

 9月20日に発売される『トゥギャザー:アワー・コミュニティ・クックブック』の全収益はハブ・コミュニティ・キッチンの運営資金として寄付される。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.