人気番組『セサミストリート』の台本作家マーク・ソルツマンが、バートとアーニーは同性愛者だと明かした。それに対して番組が異例の発表を行って物議を醸している。

バートとアーニーは同性カップルだと証言

 アメリカの子供向け番組『セサミストリート』の台本作家を務めたマーク・ソルツマンが、米Queertyのインタビューで、番組に登場するキャラクターのバートとアーニーは同性愛者であり恋人同士だと発言した。

バートとアーニーは大親友で、毎晩隣同士のベッドで寝るほどの仲良しぶりで知られている。

 1984年に台本作家として『セサミストリート』の制作に参加したマーク。同性愛者であるマークは、「愛し合うカップル以外に、彼らをどうやって描けばいいのか分からないよ」と語り、バートとアーニーの関係は、自分とある男性の関係がもとになっていることを明かした。

『セサミストリート』公式が反応

 はっきりと2人は同性愛者だと公言したマークに対し、制作会社であるセサミ・ワークショップが声明を発表。そこには、マークの発言とは正反対のことが書かれていた。

これまでにも言ってきましたが、バートとアーニーは親友同士です。彼らは、自分と違う人とも友達になれるということを未就学児たちに教えるために作られました。男性キャラクターとして描かれ、人間の特徴も持っていますが、あくまで彼らはパペットである、性的指向はありません

 『セサミストリート』側はこのように、バートとアーニーが恋人同士であるという説をばっさり否定。声明内で「これまでにも」と言っているように、バートとアーニーの交際説は以前から根強くウワサされてきたことで、そのたびに公式がそれを否定してきた。

 2011年にニューヨークで同性婚が合法化された時には、バートとアーニーを結婚させるべきだという声が続出。さらに2013年に同性婚を禁じたカリフォルニア州の法律が違憲と判断された時には、バートとアーニーがカップルのように寄り添ってニュースを眺める姿が米The New Yorkerの表紙に使われて大きな話題となった。

 そして今回ついに脚本作家がカップル説を肯定。『セサミストリート』公式は再びカップル説を否定したが、2人のカップル説はツイッターでワールドトレンド入りするほどの話題になっている。

 ネット上ではカップル説の是非を問う議論も過熱しており、「カップルでもいいじゃない」「子供の教育番組に恋愛はいらない」「エルモの両親やカウント伯爵とその妻といった異性カップルはいるんだから、同性カップルがいてもおかしくない」などと、様々な意見が飛び交っている。(フロントロウ編集部)

追記:9月20日

その後『セサミストリート』で声優を務めるフランク・オズがツイッターで、「マーク・ソルツマン君がバートとアーニーが同性愛者かどうか聞かれたようだね。彼がそう思っていても大丈夫だよ。もちろん彼らは同性愛者ではないけどね。だけどなんでこんな質問をするんだ?そんなこと関係あるのか?なぜ人々を同性愛者と定義しなければいけないんだ?人間はストレートや同性愛者だというもの以上の何かがあるはずだ」と発言し、バートとアーニーが同性愛者だというウワサを否定した。

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