テニス選手のセリーナ・ウィリアムズが素肌を晒した意味深な動画が話題となっている。

 9月に行われた全米オープン女子シングルス決勝戦で、24回目の優勝を狙いながらも、日本の大坂なおみ選手に敗れたセリーナ・ウィリアムズ選手。

 女子テニス界の「絶対的女王」の名を欲しいままにし、セレブからも支持されるセリーナが、一糸まとわぬ姿で登場したある動画が人々の視線を釘付けにしている。

 その動画とは、セリーナがロックバンド、ディヴァイナルズ(TheDivinyls)の1990年代のヒット曲「アイ・タッチ・マイセルフ」をアカペラで歌う様子を撮影したシンプルなもの。

 セリーナの顔のアップから、じょじょにカメラが引いていき、やがて彼女が裸の胸に触れる姿が映し出されるこの動画は、10月1日から31日までの1カ月間が「乳がん防止月間」に指定されている北米やオーストラリアで女性たちに注意喚起を促す目的で制作されたもの。

 当時、「誰も要らない/あなたのことを考えるとき/私は自分に触る(=自慰行為をする)」」などと過激な歌詞が注目を集めた同曲を歌ったディヴァイナルズの女性ボーカル、クリッシー・アンフレットは2013年に乳がんにより逝去。

 その翌年、彼女の死から乳がんを事前に防ぐことの大切さを学ぼうと、下着メーカーのBerlei(バーレイ)が彼女が歌った名曲「アイ・タッチ・マイセルフ」にちなみ、乳がん防止キャンペーンを発足した。

画像: オーストラリア出身のクリッシー・アンフレット。乳がんとの闘病の末、53歳の若さでニューヨークの自宅で息を引き取った。

オーストラリア出身のクリッシー・アンフレット。乳がんとの闘病の末、53歳の若さでニューヨークの自宅で息を引き取った。

 今年の「乳がん防止月間」に合わせ、Berleiのブランドアンバサダーを長年にわたって務めているセリーナが女性たちへの「自分自身で定期的に胸に触り、異変が無いか確かめよう」というメッセージを込めて、この「アイ・タッチ・マイ・セルフ」をフィーチャーしたインパクトのある動画に参加。

 セリーナはヌードを披露した動画について「乳がんは肌の色などに関係なく、すべての女性たちの命に関わる問題です。(肌を晒すことは)私にとっては少し勇気がいることでしたが、どうしてもメッセージを発信したかったのです。乳がん治療の鍵となるのは早期発見です。兆候を早く見つけることでたくさんの命が救われるのです。たくさんの女性たちにそのことを知ってもらえますように」とコメントしている。

 乳がんは早期発見ができれば、生存率の高い病気。小さなサインを見逃さないよう、日頃から自己チェックを行い、もしも異変に気づいたら早めに医師に相談することが大切。(フロントロウ編集部)

 

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