電話で7オクターブを熱唱
デビュー当時に電話越しで行われた日本のオフィシャルインタビューでのエピソード。売り文句だった「7オクターブ」という部分をインタビュアーに聞かれたマライアは、「本当に出る」と言った直後、なんと、電話口でその高音を披露。
インタビュアーいわく、電話口とはいえ驚きの体験だったという。じつは昔からマライアは、インタビューなどではサービス精神旺盛なタイプ。日本でもテレビ番組のドッキリに参加するなど、意外とノリが良い。
ヒット曲①「ヴィジョン・オブ・ラブ」
1990年4週連続全米No.1のデビュー曲。グラミー賞の新人賞と最優秀女性ポップヴォーカル賞を受賞した。
リムジンで高速ICに降臨
「ヒーロー」がメガヒット中だった1993年に初の日本公演のために来日したマライア。当時すでにスーパースターだったマライアのために黒塗りのリムジンが用意されて、マライアは颯爽と空港を後にしたのだが、なぜか車は湾岸習志野インターチェンジでストップ。
いきなり現れたリムジンにびっくりする一般客の前で、お菓子とコーラ、さらに天ぷらを買っていったという。リムジンで登場したかと思えば、売店の天ぷらで腹ごしらえ。セレブなんだか庶民派なんだか分からない行動で、さっそく日本の人々を圧倒させた。
ヒット曲②「ヒーロー」
1993年4週連続全米No.1。日本ではSONYミニウォークマンのCMソングになった。2001年のアメリカ同時多発テロの時には、消防士や救命士などの犠牲者にこの曲が捧げられた。
ファンはウェルカム!現在地を自己発信
マライアはファンにもみくちゃにされても嫌な顔をするどころか、外出することを自分からファンに伝える珍しいセレブ。
「タッチ・マイ・ボディ」ヒット後の2009年にプロモ来日した時には、ツイッターで日本に到着したことを報告した後、「日本のファンのみんな!今夜遊びに出かけるかもしれないから、もし出かけたら会おうね」とわざわざツイートしていた。
ヒット曲③「タッチ・マイ・ボディ」
2001年全米No.1シングル。コミカルなMVが、MTV VMA JAPANでビデオ・ヴァンガード賞を受賞した。
プリクラに乱入!新宿高島屋ジャック
緊急発売された来日公演の当日券に1,000人が並ぶほどのマライア・フィーバーが起こっていた90年代に起きた、新宿高島屋ジャック事件。スタッフや報道陣を引き連れたマライアが新宿高島屋に現れると、すぐに館内は大変なことに。マライアを中心に群衆がデパート内を動くという不思議な現象が起きた。
しかし当の本人は気にする様子なく、笑顔で次々とお買い物。途中でマライア・キャリー仕様のプリクラ機を見つけると、そこに乱入して一般人と一緒にプリクラを撮るシーンまであった。マライアは、昔から本当に自由。
ヒット曲④「ファンタジー」
1997年3週連続全米No.1。ニューヨークを中心に撮影されたMVで、マライアが監督デビューを果たした。
300人の中から日本人に感謝
自他ともに認める親日家なマライアだが、そんなマライアの日本愛を示すエピソードがコチラ。
「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」や「ワン・スウィート・デイ」を収録したアルバム『デイドリーム』をひっさげた初ツアーを日本のスタッフが訪れた時、マライアは200~300もの人でごった返すバックステージで日本人スタッフを見つけると、10メートル先から「サンキュー、ジャパン!」とわざわざシャウト。顔を忘れずお礼を言った律義さに、スタッフも感激の様子だったという。
ヒット曲⑤「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」
1996年2週連続全米No.1。この曲でマドンナとホイットニー・ヒューストンに追いつき、当時、「最も多くの全米No.1ソングを持つ女性アーティスト」の1人となった。
失踪した日本人ファンの捜索を手伝う
ツイッターでファンと積極的に交流をはかっているマライア。日本のファンとの交流も多いが、2011年には、ツイッターを通して「日本にいる行方不明者を探してほしい」というお願いを受けると、1500万超のフォロワーに向けて、「日本で行方不明になっているヨウコを探すのを手伝って。埼玉出身の33歳で173センチ、細身のカーリーヘアよ」とツイート。
この女性はその後、無事に見つかったという。
ヒット曲⑥「エンドレス・ラヴ」
80年代のR&B界をけん引したルーサー・ヴァンドロスとのデュエット曲。複数のデュエットをヒットさせてきたマライアにとって、この曲が大物アーティストとの初コラボとなった。
ヒールで始球式
「他人にどう思われるか」よりも「自分は何がしたいか」を優先するマライア。日本テレビ野球中継のイメージソングを歌っていた2008年にプロ野球の始球式のピッチャーに抜擢された時も、そんなマライア流が現れていた。
始球式にヒールで現れたマライアは、左手をジーンズのポケットに入れてポーズを取ると、その“自分的ベスポジ”のままピッチング。この我が道を行くマライアを前に、会場から歓声があがった。
ヒット曲⑦「オープン・アームズ」
1995年ワールドカップ・バレーボールCX系のエンディング・テーマ。1996年にはNHKの『日本ゴールドディスク大賞』に出演して生歌唱した。
リーダーシップを取る女性
業界関係者が口にするマライア・ネタと言えば「スケジュール変更が多い」が鉄板だが、じつはもう一つ、「リーダーシップを取る」というのがある。ある関係者は、「取材では与えられた時間の中で最大限のことをやろうとしてくれた」とフロントロウ編集部に話しており、そのために、クルーやスタッフにあれこれ指示を出すことが多いマライア。
「女王様キャラ」のイメージは、マライアのリーダーシップスキルの強さが起因している部分もあるのかもしれない。
ヒット曲⑧「ワン・スウィート・デイ」
1995~1996年16週連続全米No.1。Boyz II Menと共に、亡き大切な人に送る曲を歌い、世界中の人の心を揺らした。
今も昔も「キティラー」
日本に来たらハローキティのグッズを爆買いし、部屋中をハローキティのぬいぐるみで埋めるほど熱心なキティラーであるマライア。海外のファンの間でもマライアのハローキティ好きは有名で、世界中のファンにプレゼントされるから、ハローキティ・グッズは増えるばかり。
2018年にもファンにもらったグッズを嬉しそうにSNSに公開し、変わらぬキティラーぶりを見せつけた。
ヒット曲⑨「恋人たちのクリスマス」
現代で最も売れたクリスマスソング。米経済紙The Economistによると、この曲の印税だけでマライアには60億円以上が支払われているそう。
シャンパンは“普通”が好き!?
スーパーセレブなマライアは最高級品しか好まなそうだけれど、実はそうでもない。来日中にルイ・ロデールのシャンパンであるクリスタルを用意するよう頼んだマライア。関係者が気を効かせてより高いロゼを買っていくと、マライアは、「それじゃなくて普通のがいい」とあっさり。
最高級の方ではなく、普通の方を選んだという。ただ“普通”とは言っても、クリスタルは1本3万5,000円以上する高級シャンパン。値段よりも味にこだわることは分かったが、やはり基準がセレブであることに変わりはない。
ヒット曲⑩「エモーションズ」
1991年3週連続全米No.1。日本では同曲を収録した2ndアルバム『エモーションズ』が1stの売上げを超え、アメリカ本国を感心させた。
語り継がれる「お犬騒動」
1998年の2度目の来日公演、バタフライ・ツアーでの来日中に起きた「犬騒動」。日本の某有名番組の取材中にマライアが突然、「私がいる間は私が面倒をみて、いない間はあなたが面倒をみる犬を飼うのはどう?」と、インタビュアーに提案。
このオファーがあれよあれよと進み、マライアは実際に、ビン(Bing)とボン(Bong)という2匹のシーズー犬をゲット。しかし来日公演の当日、インタビュアーがヒヤヒヤしながら楽屋に犬を引き取りに行くと、マライアは、「もう絆ができたから、渡せない」と言って、責任ある飼い主としてビンとボンを連れて行ったという。
ヒット曲⑪「ハニー」
1997年3週連続全米No.1。この曲の大ヒットが、マライアのキャリアにおけるHIP-HOP/R&Bジャンルの存在感を強くした。
3.11の時にお見舞い
2011年3月に東日本大震災が起きた時には、「日本のみなさんに愛と祈りを送ります。この悲劇から立ち直れるよう心から祈っています。神のご加護を。アイシテマス」とツイート。
震災が理由かどうかは分からないが、当時毎日ツイートをしていたマライアは、3.11の震災後の数日間はすべてのツイートをストップ。その後も日本のファンに「無事で良かった」とツイートするなどして、気遣う心を見せた。
ヒット曲⑫「ウィズアウト・ユー」
1970年に作られた曲のカバー。2015年に日本のソニーが行ったファン調査で人気トップ10位以内にランクインした。
日本限定!『マライア・キャリー ジャパン・ベスト』発売
10月29日(月)から、東京と大阪で3公演を行う「MARIAH CAREY Live in Concert Japan Tour 2018」を開催するマライア。この来日を記念して、“初”となる日本独自のベスト盤『マライア・キャリー ジャパン・ベスト』が10月17日(水)に発売される。
レーベルの垣根を越えて、ソニー・ミュージック傘下コロンビアでの第1黄金期、そしてユニバーサル・ミュージック傘下アイランド・デフ・ジャムでの第2黄金期に制作された、日本で人気の高いヒットソングを収録した真の“ベスト”と言える内容。
全19曲を収録したCDにオリジナル・ハンカチがついた豪華仕様の初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売される。
<リリース情報>
『マライア・キャリー ジャパン・ベスト』
①初回生産限定盤(ハンカチ付):3,000円(税込)/SICP-31218-9
② 通常盤:2,500円(税込)/SICP-31220
高音質Blue Spec CD2 / 歌詞 /対訳 /解説付 合計19曲収録
購入はコチラから
<来日公演情報>
MARIAH CAREY Live in Concert Japan Tour 2018
10/29(月) 大阪: 大阪市中央体育館
10/31(水) 東京: 日本武道館
11/01(木) 東京: 日本武道館
全公演 Open 18:00 Start 19:00
ステージプラン確定につき追加席緊急販売中
公演特設サイトはコチラ
2018年内に15枚目のアルバム発売予定!
さらにマライアは、2018年末に4年ぶり15枚目となるニューアルバムをリリース予定。
「どの元彼について歌ってる?」と話題になった決別ソング「GTFO」や、10月初めのアメリカン・ミュージック・アワードでの男性ダンサーをしたがえたパフォーマンスが話題を呼んだ「ウィズ・ユー」など、早くもアルバムからのシングル曲は話題沸騰中。
来日公演「MARIAH CAREY Live in Concert Japan Tour 2018」は全公演ソールドアウトとなり急きょステージプランを変更して追加席が緊急発売されるなど、デビュー28年が経っても第一線で活躍を続ける歌姫マライア。
15thアルバムの情報は、今後、マライアの日本公式サイトで発表される。
最新オリジナル・アルバム
2018年後半リリース予定
『タイトル未定』
マライア・キャリー日本公式サイトはコチラ
(フロントロウ編集部)