「夢の国」として世界中の人たちから愛されるディズニーランドで働く授業員、通称キャストが緊急時にそのことをお客さんに悟られないように「隠語」を使っているのをご存知だろうか?今回はそのなかでもよく頻繁に使われる2つをご紹介。(フロントロウ編集部)

ディズニーランドならではの“配慮”

 「夢の国」として、ひとりでも多くの人に魔法のような時間を過ごしてもらうため、米ディズニーランドでは様々な思考を凝らし、ゲストと呼ばれるお客さんをもてなしていることを、これまでにも何度かフロントロウでお伝えしてきたが、なかでもゲストと直接接するキャストは言葉の使い方だけでなく、口にする言葉そのものまで徹底している。

 たとえば、キャストはゲストに何か聞かれた場合は絶対に「わかりません」と答えてはいけないほか、園内で緊急事態が発生した時は、ゲストにそのことを悟られないように「隠語」を使ってほかのキャストとコミュニケーションをはかるようにしているのだとか。

画像: ディズニーランドならではの“配慮”

 なかでもよく使われるのが、園内で迷子になってしまった子供がいることを知らせる「シグナル70(Signal 70)」と、乗り物酔いや体調不良から吐き気を催してしまったゲストがいることを知らせる「コードV(Code V)」。

 まずは「シグナル70」だが、米ディズニーランドでは迷子になってしまった子供を保護した際、子供たちの不安をあおる「迷う(Lost)」という言葉を子供の前で使わないようにしている。また、「コードV」の「V」は、「嘔吐する(Vomit)」という単語の頭文字を取ったもので、「誰かが吐いた」と聞いてほかのお客さんが気分を害すことのないよう配慮してのことなのだとか。

 ちなみに、ディズニーランドではこのほかにも園内の“香り”をコントロールするための特別な装置が設置されているほか、「ゴミになる&片付けが大変」という理由から園内でのガムの販売を禁止にするなど、訪れた人たちに快適な時間を過ごしてもらうために「夢の国」ならではの様々な工夫やルールがある。(フロントロウ編集部)

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