アメリカにあるバーガーチェーン店で行われたある調査で、マクドナルドやバーガーキングなどのメジャー店が「F」という最低評価を下された。

抗生物質入り牛肉への対応

 アメリカ国内にあるバーガーチェーン店で、抗生物質を含む牛肉がどれくらい使用されているのか、抗生物質入りの牛肉の使用についての企業ポリシーを評価したNPO団体によるリサーチで驚くべき結果が発表された。

 今回リサーチされた「抗生物質入りの牛肉」とは、家畜に抗生物質を打って育てた牛肉のこと。

 抗生物質を打つことで、家畜が早く育ち、不衛生な飼育状況下でも家畜の健康を保つことができる一方で、こうした食肉を食べることで、人体に影響をもたらすとして問題視されている。

 こうした懸念から、アメリカ国内の売り上げトップ25位にランクインしたバーガーチェーン店を対象に調査を実施。

画像1: 抗生物質入り牛肉への対応

 牛肉の抗生物質使用について規制を行っているのか、抗生物質を排除する取り組みが行われているのか、それにともなう対処方法、そして実際に店の発表する主張が本当なのかを調べて評価した結果、全25店中、マクドナルドやバーガーキングなど、日本でも展開している世界的バーガーチェーンを含めた22ものバーガー店がこの調査で最低評価の「F」にランクづけされた。

画像: ©consumersunion.org

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 F判定を逃れた残る3店のうちウェンディーズとシェイクシャックは日本でも展開されており、ウェンディーズは使用する牛肉の15%で抗生物質を排除したものを使用していることで「D-」と評価され、シェイクシャックは、抗生物質入りの牛肉が使われていないことから「A」と評価された。

画像2: 抗生物質入り牛肉への対応
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 質より安さを重視するファストフード店では、とくにこうした食べ物の衛生管理の見直しが求められている。

 今回の調査によって、ウェンディーズは抗生物質を排除した牛肉の使用料を15%から20%に増加することを発表。

 マクドナルドも、2016年に宣言した鶏肉の人間用抗生物質の排除に加えて、2018年末までに牛肉の抗生物質使用のポリシーを変更できるよう見直しを進めているという。(フロントロウ編集部)

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