『ジュラシック・パーク』のドアシーン
シリーズ累計の興行収入約2,000億円という記録を持つ『ジュラシック・パーク』シリーズに、「絶対おかしい」と語り継がれるシーンがあるのをご存じだろうか?
そのシーンが登場するのが、1作目『ジュラシック・パーク』の後半。
ラプトルに追われたアラン・グラント博士とエリー・サトラー、レックスとティム姉弟の4人が制御室にかけこみ、アランとエリーが必死にドアを抑えるなか、レックスがドアのロック機能を作動させようとする。全体重をドアにかけてラプトルの侵入を阻むアランとエリーの近くには、ラプトルを撃退できる銃が。しかしギリギリ届かない位置にあり、エリーは、「移動しないと届かない!」と悲痛の声を上げる。
この緊迫の状況のなか、問題の行動を取る人物がいた。それは、ティム。姉レックスをせかすという全然助けになっていないこと以外は何もしていないティムが、背後で絶体絶命の状態にあるアランとエリーに銃を渡せばいいのではなかったのか?一体彼は何をやっていたのか?
ファンの間で長年「おかしい」と問題視されてきたこのシーンは、下の動画から確認できる。
ティム役ジョゼフ・マゼロが反応
この問題シーンについて、『ジュラシック・パーク』でティム役を演じたジョゼフ・マゼロが米Huffington Postのインタビューで初コメントした。
「間違いが起きてしまったんだ」
そうあっさりミスを認めたジョー。そして、こう仮説を立てた。
「緊迫感マックスの状況だったからね。もしかしたら、グラント博士は8歳の男の子に銃を触らせたくなかったのかもしれない。ひとつの仮説だね。ただ僕は言いたい。ティムは間抜けなヤツだったってことを。『T・レックスの顔にライトをあてるな』ってことくらいは分かったから、それだけでも褒めてあげたいと思ってる。まあ、あの銃のシーンは確かに間違いだったのかも。でも、終わり良ければすべて良し」
役者自身でも、説明がつかない状況だった『ジュラシック・パーク』のドアのシーン。ただ、観客をイライラさせるそんなシーンも演出のひとつだったのかもしれない。結局このシーンでは姉レックスの活躍で難を逃れているため、ジョーが言うとおり、終わり良ければすべて良しということ!?(フロントロウ編集部)