市販のヘアカラーに含まれるある成分にアレルギー反応を起こした女性が、頭がまるで電球のような形に腫れあがるというトラブルに見舞われた。(フロントロウ編集部)

 ヨーロッパ在住の19歳学生、エステル(姓非公表)は、自宅でカラーリングをしようとドラッグストアで箱入りのヘアカラー剤を購入。

 時間を惜しんだエステルは、説明書に書かれている注意事項を守らず、パッチテストを指定の48時間以上前ではなく、30分前に行い、とくに自分の体に異常は無いと判断して、そのままカラーリングに臨んだ。

 エステルは、カラーリングをはじめてすぐに頭皮の痒みと腫れに気づいたものの、抗ヒスタミン薬を飲み、痒み止めの薬を塗って就寝。

 朝起きると彼女の頭部は大きく腫れあがり、鏡でみるとまるで電球のような形になっていた。

画像: ©Le Parisian/ Youtube

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 頭のサイズを測ってみると、普段は頭囲56cmくらいなのに対し、このときは63cm。なんと、7cmも大きくなっていた。

 頭の痒みや腫れによる痛みにくわえ、エステルは呼吸困難にも陥っていたという。彼女は仏Le
Parisianにその時の様子について「息がうまくできませんでした。私の頭は電球型に腫れ上がっていました」と語っている。

 エステルはそのまま病院へ駆け込み、医師の治療を受けることに。彼女はカンフル剤の注射を投与され、経過を見るために一晩入院することとなった。

エステルのLe Parisianとのインタビュー。頭の腫れがどんどん拡大していく様子を収めた写真も公開されている。

 エステルがアレルギー反応を起こす原因となったのは、ヘアカラー剤に含まれていた「パラフェニレンジアミン(PPD)」という成分。

 髪色を明るくするための成分であるこの成分は、一般的な市販のヘアカラー剤や白髪染めなどにはよく使われている。

 しかし、最近の研究ではエステルのようにアナフィラキシーショックを引き起こす原因となるとの報告もあり、使用には注意が必要だと忠告されている。

 命に別状はなかったものの、パッチテストを指定の方法に従って行わなかったことが原因で、今回のような恐ろしいアレルギー反応に悩まされることとなったエステル。「市販のヘアカラーを使用する際には、必ず用法を守り、指定の時間通りにパッチテストを行って事前に異変が無いかを確認することがとても大切」と、自身が身をもって得た教訓について語った。(フロントロウ編集部)

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