人気モデルのベラ・ハディッドが、次のファッションウィークで恐れていることを明かした。(フロントロウ編集部)

ベラが恐れていることとは?

 ベラ・ハディッドといえば、姉ジジ・ハディッドと並び、今や若手モデルたちを牽引するトップモデルに成長。様々なブランドの顔となる広告塔を務め、ファッションウィークでは有名ブランドのランウェイを歩き、モデルとしてのキャリアを着実に築いているベラが、米Elleに登場。

 Elleのインタビューでは、9月に行なわれる予定のファッションウィークのことなどについて言及。しかしベラは次のシーズンを迎えるにあたり、恐れていることがあるという。それは、黒人モデルに対する人種差別。

 ベラは「次のファッションシーズンに入り私が恐れていることは、黒人の友達たちがストレートヘアにするためにヘアアイロンで彼女たちの髪の毛が焼かれる姿や、メイクアップアーティストが異なる全ての肌にメイクをするトレーニングを受けていないから、彼女たちが自分自身でメイクを行なっているところを見たりすること。何人かの黒人の友達の感じていることに嫌気がさす。たとえ彼女たちが最前列に座っていても、受け入れられているとは感じていない。私たちの業界は、表現と個性を大事にすることとなっているのに、現実には多くの人たちがまだ差別されている」と語り、ファッション業界が黒人モデルに寛容な環境になっていないと指摘した。

 他にもファッション業界での差別を主張するモデルはいる。モデルのジョアン・スモールズは「私自身、この髪の毛が問題であり、コントロールしなくてはいけないと何回言われたことか。同僚は彼ら自身でいるだけで成功を認めてもらえたのに、私は(自分が起用されてきた)キャンペーンや雑誌を見せないと認めてもらえませんでした」と、インスタグラムで黒人の血を引く自身が受けた差別について明かしている。

 ジョアン以外にもアフリカ系のフラ二族とアイルランド系白人の血を引くアメリカ人モデルのロンドーン・マイヤーズは、自身が黒人特有の縮れた髪の毛のため、ショー直前になっても誰もヘアセットにこない様子をインスタグラムにアップして、「ショーのバックステージでスタイリストたちに避けられるのにはもうウンザリ」と、ファッション業界の裏側を公開した。

 ここ数年はファッションショーでも、白人系モデル一辺倒だった以前と比べ、さまざまな人種が起用されるようになったものの、まだまだ改革が必要なようで、裏側ではもっと改善が必要だということをトップモデルのベラ自身が発信した。

(フロントロウ編集部)

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