バラク・オバマ元大統領がアメリカで最も権威ある音楽チャート「ビルボード・チャート」に突如ランクイン。一体どういうこと? (フロントロウ編集部)

 オバマ元大統領が参加した楽曲「One Last Time (44 Remix)」が米Billboardが発表の1月5日付の全米「Hot R&Bチャート」で22位にランクインした。

 同曲は、ディズニーアニメ『モアナと伝説の海』の音楽を監修したことでも知られ、2月に日本公開される映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』にも俳優として出演している作曲家のリン・エマニュエル・ミランダが手がけ、大ヒットを記録したブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』に登場した名曲「OneLast Time(ワン・ラスト・タイム)」をスローテンポなゴスペル調にリミックスしたもの。

 タイトルに続く「44Remix」の“44”という数字は、オバマ元大統領がアメリカ合衆国第44代大統領だったことにちなんでいる。

 『ハミルトン』の出演者である俳優のクリストファー・ジャクソンとベテラン・ゴスペル歌手のビービー・ワイナンスの甘く濃厚な歌声が響く同リミックスは、2018年最後の週末にリリース。初週ストリーミング回数が30万7千回超える好調な滑り出しを見せ、その後もストリーミング数、ダウンロード数ともに、ぐんぐん伸ばしている。

 参加アーティストとして楽曲にクレジットされているオバマ元大統領だが、“参加”といっても歌声を披露しているわけではない。

 オバマ元大統領が担当しているのは、曲の中盤に登場する初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの辞任挨拶の朗読。ワシントン元大統領が「アメリカ合衆国の人民」に宛てて書いた文書として知られるこの挨拶をお馴染みの説得力と温かみのある声で読み上げている。

 大の音楽好きとして知られるオバマ元大統領だけに、音楽チャートにランクインしたと聞いて「まさかのキャリア変更?」、「歌手に転向したの? 」と一瞬世間がざわついたが、曲の内容を聴いて納得した人も多いよう。SNS上では「オバマ元大統領が音楽チャートにランクインするなんて、2019年は幸先が良いかも」といったコメントまで頻出している。(フロントロウ編集部)

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