『ハリー・ポッター』シリーズや『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で登場したホグワーツ魔法魔術学校のトリビアが明かされた。(フロントロウ編集部)

ホグワーツに必要なかったものとは?

 ホグワーツ魔法魔術学校といえば、『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の舞台になった学校で、多くの魔法使いが魔術を学んだ魔法世界には欠かせない場所。

 そんなホグワーツの秘密が、国際トリビアの日に魔法世界が楽しめる原作者J.K.ローリングによるウェブサイトPottermoreによって明かされた。

 その秘密とは、ハリーやロン、ハーマイオニーなどのお馴染みキャラクターが様々な理由で訪れたホグワーツのトイレ事情について。

画像: ホグワーツに必要なかったものとは?

「ホグワーツにはお手洗いがありませんでした。18世紀のマグルの水道方式を採用する以前は、魔法使いは単純にその場で用を足し、その証拠を消していました」

 魔法使いは魔法が使えるために、18世紀以前はわざわざトイレに行って用を足す必要がなかったという新事実が明らかになった。

 さらに、この水道の配管システムは、じつは魔法界が人間(マグル)を真似する非常に稀なケースだったということもPottermoreには記されている。

コアなファンなら気がつく「矛盾点」とは?

 しかし、このトリビアにはコアなファンならわかる矛盾点がある。

 整理すると、ホグワーツは10世紀ごろに4人の創設者によって創設された学校で、18世紀までトイレがなかった。ということは、700~800年間は学校にはトイレがなかったことになる。

 しかし、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を知っている人はご存知の通り、創設者のひとりサラザール・スリザリンは生前に「秘密の部屋」を作った。

 そして、この「秘密の部屋」の入り口は、90年代が舞台の『ハリー・ポッター』シリーズでトイレにあったことをハリーたちが発見している。

画像1: コアなファンなら気がつく「矛盾点」とは?

 「秘密の部屋」がトイレにあるならば、スリザリンが生きていた時期がせいぜい11世紀だとしても、トイレが建設された18世紀には到底追いつかないため、つじつまが合わないことになる。

 このトリビアによって矛盾が生じたけれど、忘れてはならないのが、この作者がストーリーを細部まで作りこむJ.K.ローリングだということ。

 Pottermoreの『秘密の部屋』というエッセイによると、「秘密の部屋」は確かにスリザリンによって作られたもの。

画像2: コアなファンなら気がつく「矛盾点」とは?

 当初は騙し扉と複数の魔法トンネルだけでつながれていた「秘密の部屋」だが、18世紀に水道の配管が設置されることになったことで、場所が不特定多数に暴かれるかもしれない危機にさらされた。
 そこで、スリザリンの直系の子孫であるコルビヌス・ゴーントが、「秘密の部屋」に蛇語を話せるパーセルタングにしか解けない保護をかけて部屋を守ったという。

画像3: コアなファンなら気がつく「矛盾点」とは?

 こうしてホグワーツにトイレが設置されるようになり、その裏で知られることなく密かに「秘密の部屋」は存在し続けた。

 『ハリー・ポッター』に登場する「秘密の部屋」は、そんな経緯を経てトイレの中にあることになっている。(フロントロウ編集部)

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