スパイ映画『007』出演のあの女優、次回作がまたもやスパイ映画

　ゆったりとしたリタイア・ライフを送っていたジョアンのところに、突如保安局が訪れジョアンを逮捕する。警察署に連行されたジョアンは、50年前の回想とともにその罪の真相を語り始めるが、そこには衝撃の過去が…。

　かつてケンブリッジ大学の物理学専攻の学生だった旧ソ連出身のジョアンは、ある男に恋に落ちてしまう。しかしその相手レオは共産主義者であり、彼の影響を強く受けていたジョアンは、第二次世界大戦の間、旧ソ連のスパイとして、イギリストップシークレットの核開発機関で働き始める。だが、自分の仕事が世界を破滅の道へと追いやっていることに気づいたジョアンは、世界平和のために愛する人と愛する母国を裏切るか、それとも背徳感を感じながらも続けるのか、究極の選択に迫られる。

　ジョアン役を演じるジュディ・デンチといえば、『007』シリーズや『恋に落ちたシェイクスピア』に出演し、アカデミー賞受賞までしている大御所女優。白髪のベリーショートヘアで、普段はきりっとした印象のジュディだが、作品内では質素で平凡な女性に。その見事な役作りにも注目。

　そして若いころのジョアンをソフィ・クックソンが演じ、ジョアンのかつての恋人レオ役をトム・ヒューズが演じる。

　『Red Joan』は4月19日全米公開。日本公開は未定。（フロントロウ編集部）