カルト的な書籍を映画化した『Lords of Chaos』
『Lords of Chaos』は、1990年代の北欧のブラックメタルシーンを検証した書籍『ブラック・メタルの血塗られた歴史』が原作の映画。
本作は、ノルウェーを中心に巻き起こった悪魔主義を崇拝するブラックメタルのムーブメントと、信奉者によって次第に過激化していった教会放火などの犯罪行為を追い、ブラックメタルの歴史と思想を掘り下げる内容となっている。
映画版では、ノルウェーのティーンエイジャーが実際に結成したブラックメタル・バンド、メイヘムのメンバーを中心に、バイオレンスに溢れた当時のブラックメタルシーンが描かれる。
ロリ―・カルキンが主演
『Lords of Chaos』の主人公で、メイハムの中心メンバーだったユーロニモスを演じるのが、今年30歳になるロリ―・カルキン。
『ダイハード』シリーズなどに出演しているボニー・ベデリアを叔母に、マコーレー・カルキンや、俳優として活躍が目覚ましいキーラン・カルキンを兄に持つロリーは、まさに俳優一家のサラブレッド。
子役出身のロリーは、連続殺人鬼を描く映画『ゾディアック』、サイコホラー映画『ホーンテッド・メモリーズ 戦慄ノ館』、スティーヴン・キング原作のホラードラマ『キャッスル・ロック』といったホラー作品への出演が目立つ。
そして、『トップガン』のアイスマン役で知られる俳優ヴァル・キルマーの息子、ジャック・キルマーがバンドメンバーのデッド役で出演しているところも見逃せない。
『Lords of Chaos』はアメリカでは2019年2月8日公開。日本での公開は未定。
(フロントロウ 編集部)