ある女性の母親が30年ほど前にトランクセールで約1,400円で購入した指輪に、じつは1億円以上の価値があることが判明した。(フロントロウ編集部)

 イギリス在住のデブラ・ゴダールは、母親が33年前に10ポンド(約1,400円)で購入したというガラス玉の指輪を譲り受けたものの、ずっと宝石箱にしまったままでその存在を忘れていた。

 しかし、彼女の72歳になる母親が、親族による詐欺行為でほぼすべての財産を失ったことを知ったデブラは、何かお金に変えられるものはないかと、宝石箱に入っていたこの指輪を街の宝石商に持ち込み鑑定を行なってもらうことにした。

 すると、この指輪を目にした鑑定士から衝撃の事実を告げられた。じつは、デブラと彼女の母が巨大なガラス玉だと思い込んでいた石は、26.27カラットもある正真正銘のダイヤモンド。売りに出したとしたら、相当な額の値がつく“お宝”だった。

 ずっと部屋の片隅にしまい込んであった指輪に、じつは大きな価値があることを知ったデブラは、戸惑いを覚えたものの、一晩悩んだ末に、大手競売会社サザビーズ(Sotheby’s)のオークションに出品してみることに。

 その結果、彼女がずっと1400円ほどだと信じてきた指輪は、なんと47万ポンド(約1億600万円)で落札。デブラは思いもよらぬ大金を手にすることとなった。

 デブラは、英The Sunに「母が財産をむしり取られるという悪い事がありましたが、これは、その報いだと思います」と語っている。

 母を金銭難から救いたいとの一心で指輪を売りに出したデブラ。指輪を売ったお金で、母を旅行に行かせたり、欲しい物を買ってあげたりしたというが、じつは本人はあまりお金に執着がないそう。彼女は、現在も以前と同じ家に住み、長年にわたって行なっている里子支援のチャリティ活動を続けながら、フリマや蚤の市などで掘出し物のヴィンテージジュエリーを購入して販売する会社を設立したほか、目利きのコツをまとめた指南書の執筆に励んでいるという。

 家の中に「もしかして…」という古いジュエリーが眠っているという人は、一度プロに鑑定をお願いしてみたら、デブラのように思わぬ大金を得る可能性があるかもしれない。 (フロントロウ編集部)

※アイキャッチ写真はイメージ画像です。

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