マイク・フラナガン監督・Netflix配信のホラードラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』がアンソロジースタイルでのシリーズ化が決まり、シーズン2が2020年に配信されることとなった。(フロントロウ編集部)

『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』とは

 シーズン1『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』では、シャーリイ・ジャクスン著の小説『丘の屋敷』をベースに、子ども時代に幽霊屋敷に住んでいたクレーン一家の兄弟姉妹5人が経験した霊体験と、成人した彼らのトラウマや忌まわしい記憶が、過去と現在を交差しながら描かれた。

 単に怖いだけのホラー作品ではなく、家族や兄弟愛といったヒューマンドラマ的な要素も織り込まれた構成で、2018年の秀作ドラマとしてサプライズヒット。ホラー作品ファンであることを公言しているアリアナ・グランデが、SNSで「『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』は投票の次に重要」と大絶賛して話題にもなった。

『ザ・ホーンティング・オブ・ブライ・メイナー』とは

 そんな大ヒットを受けて、制作側は『ザ・ホーンティング・オブ・〇〇』とシーズンごとにテーマを変えるアンソロジースタイルでのシリーズ化を決定。約30秒のミニ動画を公開し、シーズン2の2020年配信を予告した。

 シーズン2は『ザ・ホーンティング・オブ・ブライ・メイナー(The Haunting of Bly Manor)』と題され、1989年に出版されたヘンリー・ジェイムズによるホラー小説『ねじの回転』がベースとされる。原作では、イギリスの田舎にある古い貴族屋敷を舞台に、幼い兄妹の家庭教師として赴任した若き女性が体験する恐怖が、怪談仕立てで綴られている。ホラー作でありながら危機に見舞われたときの人間心理を見事に描いているため、心理小説としても高く評価されている名作。

 『ねじの回転』は今ハリウッドで大人気で、スティーヴン・スピルバーグ率いるアンブリン・エンターテインメントが映画『The Turning(ザ・ターニング)』として2020年1月24日の全米公開を予定しているほか、米テレビ局Freeformは小説を現代風にアレンジしたドラマ『Turn of the Screw(ターン・オブ・ザ・スクリュー)』を制作している。

 『ねじの回転』は和訳版も出版されているため、『ザ・ホーンティング・オブ・ブライ・メイナー』や『The Turning』の2020年公開を前にぜひチェックしておきたい。(フロントロウ編集部)

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